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第326回FSS考察「OVER THE 7777」
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     はい、こんにちは!先週はオヤスミしちゃってすみません…ちょっと仕事?が忙しかったものですから。しっかし、連載が止まっててもデザインズ関連の設定が公開され、非常に面白いことになってますね。
     今回は月刊ニュータイプ発売から時間もたったので、少しネタバレの話を。
     そう、先月と今月で具体的に紹介された、Fネーム・ファティマたちのお話です。

     

     

     

     Fネーム・ファティマとは、先先(マーター・マーター)や聖聖(ホーリー・ホーリー)といった、漢字二文字の繰り返しで名付けられたファティマたちの総称です。便宜的にはバランシェ・ファティマの系譜ですが、バランシェが育てた訳ではないとのこと。
     非常に強力な力を持っており、4Aや5Aのスペックがゴロゴロいます。
     突然現れたかのように思える彼女たちは、果たして何者なのか?
     それを物語る伏線が、実はコミック三巻のハグーダ戦役にありました。

     

     

     

     御存知ハグーダ戦役は、大国をバックに付けた新興国ハグーダが、コーラスへと侵略戦争を仕掛けた戦いでした。その中でコーラス三世は最愛のウリクルを失い、自分も最後の戦いで命を落とします。そして、神殺しの力を持たされたクローソーが、その力の一端をもってコーラスを救い、本当に必要とされる時代まで眠りにつくことになりました。
     そのエピローグ、封印されたクローソーの前に立つラキシスに、コーラス三世の妻エルメラが現れます。そう、セイレイのお母さんで、クラッツ隊のエピソードではいつもギャグキャラ化してた(でも、物凄く怖い)お母さんです。
     彼女は、お腹にコーラス三世の子(コーラス四世)がいると語ります。
     そして、ファティマのラキシスにこう問うのです。

     

    「あなた、子供は産めて?」

     

    その言葉に、ラキシスもまた毅然と答えます。

     

    「時が来れば、生みます」

     

     FSSの中でも屈指の名シーンですよね。エルメラは常に、夫のコーラス三世がウリクルと寄り添う姿に心を痛めていました。しかし、ウリクルは騎士としての夫のパートナー、一緒に最強兵器モーターヘッドに乗り込み戦うための戦闘マシーンです。
     しかし、その戦闘マシーンが、永遠の美しさを持った少女の姿をしています。
     子をもうけても、エルメラは夫の愛を十分には感じていないようでした。
     一方で、そのファティマであるラキシスには、本来は妊娠や出産の機能はありません。厳密に言うと、ラキシスはファティマではなく、ダブルイプシロン型ヒューマノイドですが。ただ、ウリクルはごく普通のファティマでしたね。

     

     

     

     バランシェの発言によれば、ファティマが人間の子を身ごもった前例はあるそうです。それを彼は「つまらんぞ」と切り捨てました。つまり、ファティマと人間の間に生まれた子は、ファティマか人間かのどちらか、それを超える新しい存在にはなり得なかったようです。
     ファティマに妊娠や出産の機能はありません。
     しかし、彼女たちを愛する騎士は意外と多いようです。
     前述のコーラス三世は勿論、ダグラス・カイエンやボード・ヴュラードといった人気キャラも、自分のパートナーを戦闘兵器以上に扱っています。ヴュラードには正式な人間の奥様もいるんですが、メガエラとの関係は良好なようですね。

     

     

     

     さて…このラキシスの「時が来れば、生みます」という言葉は、ずっと昔から「いずれカレンを生みます」という意味だと捉えられてきました。それは勿論その通りであって、実際に星団暦7777年、天照と再会したラキシスは、娘のカレンを発生させます。
     しかし、それとは別に、この言葉の意味を受け継ぐ娘たちがいたのです。
     それがFネーム・ファティマ…Fは雑種という意味で、F1だと雑種第一世代という意味になります。雑種のファティマ…つまり、人間とファティマの合いの子ですね。それが先先や聖聖なのです。彼女たちはその証拠に、遺伝子的なつながりのある親の身体的特徴を、はっきりと受け継いでいます。
     一番わかり易いのは、今月号のちゃあと先先ですね。
     ……ちゃあが誰との間に先先を設けたか、謎は残りますが。
     っていうか、ちゃあとエミリィだったりするとしたら、これまた謎。
     出産するのはちゃあなのか、エミリィことヒュートランなのか(嗤)

     

     

     

     何度かじっくり今月号を読んで、ちょっと思ったんですが…彼女たちFネーム・ファティマの活躍時期は、星団暦7777年以降の惑星フォーチュンのようです。ファイブスター物語としてのFSSは、その年表は星団暦7777年で終わっていますが、その先の物語がまだ存在しているようですね。
     ウィルで共に旅をした人々と、天照は再びフォーチュンに国を起こすようです。
     ツァラトウストラ・アプターブリンガーも、新たな姿へと改装される…そう、これは旧設定のプレシジョン・ミラージュことLEDミラージュ2にあたる騎体と思われます。
     他にも、先先や聖聖がフロートテンプルでゴロゴロしているという話…あれは「星団暦7777年以降の、新しいフロートテンプル」にいるという意味かと思われます。よかった、時間軸を超えて彼女たちが移動している訳ではない様子。

     

     

     

     カレンが生まれたことにより、なにかしらの変化があったのでしょうか?三次元世界の法則性が変わったとか、いわゆる奇跡が起きた的な。ただ、例えば聖聖なんかはウリクルの娘なんですが(必然的にコーラス三世との子という線が濃厚になる)ウリクルはモラード・ファティマですよね?しかも、既に戦没してます。勿論、その後すぐコーラス三世も戦死してるので…あの世で再会してもうけた子供でしょうか。
     まあ、もしフォーチュンがいわゆる「常世国」「天国」的な場所だとしたら、そういう展開もあるのかもしれません。なにせ、光の神が全能神にクラスチェンジしちゃう訳ですから、なにが起こっても不思議ではありませんね。

    | ながやん | ファティマ | comments(7) | - |
    月刊NT2020年7月号ネタバレ記事
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       はい、皆様こんばんは!いやー、ブログの更新遅れてしまって申し訳ないです。なかなか発売日に月刊ニュータイプが手に入らない、手に入り難い地方に住んでまして…おかしいな、ここは一応県庁所在地なんだけどな(笑)
       さてさて、今月号の連載はストップ、デザインズの設定画等が載ってます。
       いやでも、先月号も今月号も、はっきし言って凄い情報密度ですよ。いやあ、ここ最近ヴィーキュル、そしてアンカーのラキシス争奪戦が盛り上がってますからね。久々にマグナパレスも出てきたし、来月からはまた連載再開となるそうです。
       いやあ、楽しみですね…今年も熱い夏になりそうですね!

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      | ながやん | 月刊ニュータイプFSS連載情報 | comments(9) | - |
      第325回FSS考察「オバケにゃ学校も試験もなんにもない」
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         はい、皆様お疲れさまです!えっ、もう一週間経ったの…?っていうか、もう六月なの!?嘘やーん!ありえないですやーん!思わずホルダ31A・ユーレイの駆動音みたいな声が出ちゃいますヨ(笑)
         そんな訳で、今日のお題!
         月刊ニュータイプ最新号でチラホラ出てきた…オバケ!
         はい、オバケのお話なんです。
         ちょっとまだ納涼って時期には早いですね。
         でも、この正体不明のオバケなるものが、かなり???なんですよね〜

         

         

         オバケ、という謎の存在がいるらしいのです。
         正式名称ではないかもしれませんが、ようするにアンカー(闇華亜族)側のラスボス的存在じゃないかなと。どうも、今月号の臨時デザインズの中でも、このオバケに関しては表現がぼかされてる感じですね。
         オバケについてわかっていることを、箇条書きで整理してみましょう。

         

        ・オバケの目的は、ラキシスを取り込むこと。
        ・過去のアンカーの創意(怨念的な?思念体?)で動いている。
        ・先月号でアンカー側の双子の熾権使を召喚したのもオバケ。
        ・先月号で超強かった「謎のもや」も、オバケの仕業。
        ・↑アンカーのモノノフがオバケの加護でパワーアップしていた。

         

         うーん、わからない!ようするに「アンカー側の黒幕」みたいな話なんですが、そもそもアンカーの存在自体が以前の「シルヴィスたちは善玉、アンカー側は悪玉」という単純な話じゃなくなってまして。
         しかも「U.R.I.(ユライヒ)は冷酷無比な独裁者」なんて設定まで出てきました。
         アンカー側の大権熾シルミラーも、ただの悪役という感じではなく(むしろミラージュやラキシスとの繋がりを示唆されてるあたり、いい人なのかも…?)非常に謎を呼んでいるところです。
         うん、ぶっちゃけわかんねーなコレ!(笑)

         

         

         まあ、それでもオバケなるものがアンカーに肩入れしてるってことはわかってます。とすれば、オバケがラキシスを狙っている理由も少しはわかってきますね。
         あくまで予想ですが、オバケはアンカーの勝利を欲している。
         十曜亜族側にカレンという、最強のスケダチが現れたら困る。
         カレンの存在を消すために、母親のラキシスをやっつけよう!
         みたいな話なのかなあ?ただ、タイカ宇宙とジョーカー星団とは、過去も未来もゴチャゴチャに行き来していて、はっきりしたことはわかりません。単行本六巻、レフト大隊の反乱時にオバケはラキシスの存在に気付いたといいます。恐らく、ラキシスが意図せず次元回廊を使ってしまった、あの時に察知されたんじゃないでしょうか。
         事実、あのあと一人になったラキシスはアンカーの手の者に襲われています。
         あの時はU.R.I.とカレンが助けてくれましたが、その意味も今は変わってきそうですね。U.R.I.はカレンの未来のパートナーかと思いきや、今月号では「カレンは強い戦力だから迎えた」みたいな記述もあって?????です。

         

         

         ただ、先月号でヴィーキュルたちの作った異次元から、突然謎の惑星へと舞台が移りました。そこでは、煙のようなもやがフワフワ漂ってきて、あっという間にツバンツヒたちを倒してしまいました。
         これが実は、アンカーのモノノフたち(戦闘員)だったんですね。
         もやに見えていたのは、彼等を召喚したオバケの加護があったからだそうです。
         タイカのモノノフたちは、ジョーニン(上忍)やブショー(武将)、ツワモノ(強者ないしは兵)などがいるそうで、個々の戦闘力はツバンツヒたちと同等…しかし、オバケの加護でパワーアップしてたので、謎のもやみたいにしか見えなかったし、圧倒的に強かったという訳です。

         

         

         いやあ、オバケ…これ、多分タイカ宇宙編の根っこに絡む大事な存在だと思うんですよね。だから今はぼかされてる。U.R.I.が無慈悲な独裁者である点も、もしかしたらオバケとなにか関係があるのかもしれません。
         久々に本筋に絡んできたかと思えば、謎が謎よぶ新たなタイカ設定…まずは月刊ニュータイプの来月号が楽しみですね!

        | ながやん | キャラクター | comments(3) | - |
        第324回FSS考察「レディ・スペクターのビックリドッキリ設定」
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           はい、皆様こんにちは!プレミアムなフライデーですね。緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだコロナウィルスはそこかしこに充満しています。手洗いうがい、しっかり健康管理して感染を防ぎましょう!
           あ、さて…レディ・スペクターです。
           どうしたことでしょう、凄い設定ですね…彼女、かつてはヴィーキュルの女王だったということです。まだまだ本編未登場(一応コミック三巻148Pの見開きにカーレルと一緒に登場。あと、九巻にもいたらしい)ですが、なんて恐ろしい。
           まあでも、ミラージュ騎士団の後半メンバー、みんな人間じゃないですしね。ショウメを使って生み出された超人タワーに、謎の異星人ヴィクトリー、そしてレディ・スペクター…うーん、なんて凄い顔ぶれ。

           

           

           で、レディ・スペクターさんの本名はオーバーローデス"ビーネンクリーガン"モナーク=アスタローテ=だそうです。単行本三巻の表紙イラスト、下側でコーラス三世の玉座?を支えている人が彼女だとか。
           ビーネンクリーガンの意味は「女王蜂」の意で、アスタローテは以前はヴィーキュルの最高存在だった。文字通り女王蜂として、サタネスやジェネラルといった階級のヴィーキュルを生み出してきたのだろう。今はどうやら、その座を離れて独自に行動しているようである。
           因みにビーネンクリーガンの地位には、スタント遊星攻防戦の時点ではディアブラという人がついているみたい。

           

           

           なにが凄いって、彼女もまたモーナーク・セイクレッドに触れた人間だそうです。光子結晶となってジョーカー星団を去ったナインとも出会っている様子。FSSは時として時間や空間を飛び越えてエピソードが挿入されますが、ナインがモナーク・セイクレッドに接触した時の話もそうでしたね。
           つまり、あの時間軸のナインはアスタローテことレディ・スペクターと会った後ということになります。あらゆる人類の全てが記録されているのがモナーク・セイクレッドらしいですが、そこにはヴィーキュルのことも同時に記録されているとか。
           うーん、ますます謎だ…何故、あらゆる世界の膨大な記録を保存し続けているのか。時の止まった場所にそれがあるということは、どんな意味があるのだろうか。まあ、モナーク・セイクレッドについてはまた日を改めて。

           

           

           さて、レディ・スペクターはナインと接触後に「言葉」を感知し、それを追う過程でファティマの先先(マーター・マーター)に出会ったという。…つまり?えっ、じゃあなに?レディ・スペクターってジョーカー星団の時間軸では、もう現在(星団暦3000年代)でAKDにいることになってるのかな?勿論、先先も元から浮遊城にいたってことになる。
           君たち、左翼大隊の反乱やブラックスリー襲撃の時、なにしてたの(笑)
           まあ、いいけど…この辺は後から追加された設定とみて良さそうですね。
           因みに「言葉」ってなんでしょうね。解説の後半には、彼女の体調管理を手伝ってくれるのが、ポリメリゼーション・ガーランドのドクター・モラード・カリホルニウムだそうです。やはりモラード博士が二人に分裂するないし二人に増える説、当たってるのかも。ポリメリゼーションってことは、カリギュラ由来の技術で作られた重合人間ってことですよね。で、こっちのモラードを「2989年に直接あの言葉を聞いた人物」だから信用しているとあります。
           つまり、彼女が触れた「言葉」は、この「あの言葉」のことでは?
           それはズバリ、コーラス城でラキシスがモラードに語った言葉ですよね。ムグミカ様も語ってたことがありますし、その言葉がどうして過去のアスタローテに届いていたのでしょうか。因みに、時間と空間を超えて響き合うすえぞうのドラゴンドロップ(の割れた片割れ)は、まだこの時点ではラキシスの手にありません。
           でも、なんらかの形でラキシスの言葉がレディ・スペクターに届いていた。
           これがムグミカ様の言う「時間を逆行してくる人がいたのかもしれませんね」的な言葉に繋がるんでしょうか。いやあ、興味深い…あと、設定だけだとなにもかもが妄想にしかならない。かなりデカい謎がまた増えてしまいましたね!

          | ながやん | キャラクター | comments(2) | - |
          第323回FSS考察「鏡の中のアナタはだあれ?」
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             はい、皆様こんにちは!おはようございますの方も、こんばんはの方も、お疲れさまです。一週間は早いもので、もう金曜日ですね。少しコロナ騒ぎも落ち着いてきて、新たな日常が始まりました。
             自主期間があちことで終わりましたが、以前と同じとはいきません。
             マスクを着用し、手洗いうがいを徹底して身を守りましょう。
             自分を守ることは、結果的に周囲の大切な人をも守ることになりますからね!

             

             

             あ、さて…今月号の月刊ニュータイプは、FSS本編の連載がありませんでした。代わりに、ここ最近で久々に出てきたタイカ宇宙の新設定が色々公開されました。
             その中に驚くべきものがあったので、今日はその謎に迫ってみましょう。

             

             

             古いFSSファンの中でも、まだまだ謎が多いタイカ編の設定。
             しかし、そのストーリーラインは公開されており、ジョーカー星団に年表があるようにタイカ宇宙にもあらすじのようなものが存在しました。
             つまり「アンカーに侵略され十万年も戦争をしていたが、救世主U.R.I.の出現で決着がつく。カレンが出向いてU.R.I.と共闘する」というものです。それはどうやら、今も変わってはいないようですが…ですが、今月号では驚きの設定が明かされました。

             

             

             まず、アンカーと呼ばれていた敵対勢力は闇華亜族と呼ばれ、対するシルヴィスたちの陣営は十曜亜族と呼ばれます。互いに自分が主流で相手が亜流、そういう風に敵対して十万年も過ごしてきたんでしょうね。
             そして、闇華亜族の長の名を、シルミラーといいます。
             このキャラは十巻冒頭、魔導大戦開幕直前の神々の対話シーンに出てきています。もともとは、永野護先生の大好きだったネットゲーム『ファンタシースターオンライン』のキャラクターでした。勿論、FSSが先かゲームが先かは、これはちょっとわかりませんね。
            謎なのは、シルミラーがミラージュ騎士団の紋章と、血の十字架と呼ばれるガットブロウを身に着けていること。そして、シルミラーは「光の使者とも呼ばれる独裁者ユライヒをからタイカ世界を守るために戦っている」という事実。これはどういうことなのでしょうか?

             

             

             基本的に、以前のタイカ編は「十曜亜族(シルヴィスサイド)が善玉」「闇華亜族(シルミラーサイド)が悪玉」だと思われていました。ファンタジーな雰囲気の魔法世界で、おとぎ話のように勧善懲悪のはっきりした世界観を感じたのですが…なんと、これが全然違ったようです。
             また、カレンのパートナーとなる十曜亜族の救世主U.R.I.ことユライヒ。
             何故彼が、タイカ世界の驚異となる独裁者なのでしょうか?

             

             

             しかし、こうしたことは我々人類の歴史でも無数に存在します。例えば、アドルフ・ヒトラー。彼が史上最悪クラスの独裁者だったことは、誰もが歴史で知っています。しかし、第一次世界大戦の膨大な賠償金支払いに押し潰され、ハイパーインフレになっていたドイツの経済を立て直したのもまた、ヒットラーだったのです。
             まあ、正確にはヒットラーだけの力ではなかったのですが。
             それでも、当時のドイツ国民にとっては、ヒットラーとナチ党の強い政治力は、救世主のように見えたのではないでしょうか。勿論、ヒットラーとその腹心たちが演出した、煽動されて生まれた空気もあったでしょう。しかし、当時のドイツ国民の多くは、ヒットラーを悪だとは思っていなかったと感じるんですね。
             日本も勿論そうです。
             戦時中の日本で、特攻兵として散華することも、一億総火の玉となって戦うことも、多くの人間は信じて従っていました。この価値観が狂っていることを感じていた人間はいましたが、少数派だったでしょう。
             このように、全ての歴史には表と裏があり、二面性では図りきれない複雑な表情が無数に隠されています。それでも、いわゆる歴史のメインストリームは一つで、それは常に勝者によって都合のいいように造られてきました。

             

             

             タイカ宇宙の十万年の戦い、その最終盤になにがあるのでしょうか?
             我々が今まで知っていた話では、十曜亜族側に救世主ユライヒが登場し、それに呼応して、今まで静観を決め込んでいたクエーサー人が参戦してきます。このクエーサー人たちが作り上げた人型機動兵器が、M.T.T.です。ユライヒの乗るデモン、クエーサー人たちのグラブ、そして謎の機体(カレンが乗る)バイナスです。
             これを運ぶログナーたちの船が、魔女の海と呼ばれる宙域に迷い込みました。
             そこで回収したKOGの頭部から、カレンが登場した訳ですね。
             さて、これだけしか知らされてなかったので、ユライヒは完全にいい人だと思ってました。いつぞやも、カレンと並んで優しくラキシスを見守ってましたしね。しかし、それは片方側から見ただけのユライヒのようです。

             

             

             当然ですが、十曜亜族と対立する闇華亜族から見れば、敵の救世主は味方の死神です。十万円後の闇華亜族を率いるシルミラーからすると、敵側に突然現れた(しかもカレンというチートキャラまで一緒)恐るべき敵という訳ですね。
             そんなシルミラーが、何故ミラージュ騎士団の紋章を?
             そして、例の血の十字架と呼ばれる独特なガットブロウも持ってます。
             これについては「ファーンドームの星王のマークである」との説明がありました。つまり、マキシのことですね。しかし、マキシはジョーカー星団では情緒不安定な残虐非道騎士で、スタント遊星攻防戦で戦死した時にタイカ宇宙へ転生しています。マキシをタイカ宇宙へ飛ばしたのは、女神・シルミラー とされていますが…うーん、うーん。
             シルミラーはなんらかの形で、違う時間、違う宇宙のジョーカー星団に干渉し、マキシを呼び込んだ。そこでアレコレあって、マキシが持っていたガットブロウやミラージュ騎士団のマークをもらった。
             で、何故マキシはシルヴィス側、十曜亜族側に行っちゃったんですかね?
             これは大きな謎ですよ…それとも、シルヴィスとマキシって恋人とかパートナー同士とかじゃなかったのかしら。でもなあ、ラキシスの持ってたクフィールもシルミラーは持ってるし…うーん、これまたドでかい謎が投下された感じですね!

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            月刊NT2020年6月号ネタバレ記事
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               はい、皆様こんにちは!今週も金曜日がやってまいりましたね。こちらもようやく月刊ニュータイプ最新号を手に入れ、それはもう穴が空くほどねっぷりと読み耽りました。
               今月号のFSSの連載は、ありません。
               代わりに、最新設定を多数公開したデザインズ仕様になっております。
               最近、永野護先生って連載を休まないんですよね。単行本の作業があっても、デザインズが発売になっても、休まない。昔なんか、確実に休載してましたね。でっかいエピソードが終わると、一年近く休載したこともありました。
               GTM設定でFSSが再開してから、永らく休載らしい休載をしてません。
               その永野護先生が、アシスタントの健康のために、連載を止めたんです。
               もう耳にタコかもしれませんが、コロナウィルスというのはそれだけ怖いものなんです。そして「ちょっとならいいか」という気持ちが、万が一の悲劇を呼んでしまうんですね。皆様も自粛して暮らしてるかと思いますし、自分もそうです。みんな苦しい、みんな辛い、だからもうちょっとみんなで頑張ってみましょう。
               因みに、早く10万円こないですかね(笑)

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              第322回FSS考察「狙われるのはメインヒロインだから!?」
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                 はい、皆様こんにちは!自粛ムードの中ですが、なるべく家にいて、家で色々楽しみましょう。これを気に、FSSの一気読みとかいかがですか?自分は時々読み返してるんですが、何度読んでも同じ場所で泣いちゃうんですよね…(笑)
                 あ、さて、連載本編ではラキシスが超ピンチです。
                 助けに来てくれたスペクターも、あっさりやられちゃったし。
                 でも、よく考えたらラキシスって、毎度毎回、何度も何度も襲われてますよね。お姫様だし、FSSの一番のメインヒロインだからしょうがないんでしょうか。
                 今日は、物語の冒頭から最新話まで、ラキシスの襲われの歴史を振り返りましょう!

                 

                 

                1.ユーバー・バラダ(コミック1巻)
                 御存知、物語の冒頭を飾ったラキシスの章でのラスボスです。トラン連邦でのファティマお披露目の多さを利用し、何人ものファティマに手を出してきたみたいですね。ラキシスとクローソーをバランシェ博士から引き剥がし、自分の宮殿に囲っていました。
                 まあ、最後は皆様御存知の通り、KOGのバスターランチャーで消滅しちゃいました。主人公を敵に回して、メインヒロインにちょっかいを出す…まあ、ろくな死に方しないですよね。

                 

                 

                2.モラード・カーバイト(コミック3巻)
                 え?モラード博士はいい人だ?そうですね、敵意があってラキシスに接触した訳ではありません。しかし、FSSの謎の中枢に常にラキシスはいます。彼女と天照が中心人物の物語、二人のラブストーリーだから当然です。しかし、モラード博士もラキシスは気になるようで、ごくごく紳士的に接触してきました。
                 でも、これがモラード博士の人生を狂わせちゃったのですよね。
                 普段の姿から「藍色の髪の少女」へと変貌した、本来のラキシスが登場。この時のやり取り、ラキシスの言葉はフランス語かな?後にムグミカ王女が口にした詩篇と同じ内容だったかと思われます。
                 モラード博士は、親友バランシェ博士が禁忌を踏み越えたことを理解しました。そして自分もまた、それを追いかける形になったのです。ラキシスと出会ったことで、この人も人生を大きく狂わされたのかもしれませんね。

                 

                 

                3.シャフト&ズーム(コミック6巻)
                 御存知、最強にして最凶のコンビです。天照の力が消失したことにより、恐怖で従っていたミラージュ騎士団左翼大隊が反乱を起こします。そして、シャフトとズームの二人は玉座を目指し、そこにいるラキシスを辱めようとしました。勿論、行く手を遮ったゴーズ騎士やメイドたちは皆殺し(後にフェザードラゴン&スイレーによって蘇生)になりました。
                 でも、ラキシスにミラーと真空光輪でギッタンギッタンにお仕置きされましたね。最後は次元回廊に引きずり込まれそうになりました。この時初めて、ラキシスたち運命の三女神に「カイエンを始めとする歴代剣聖の必殺技が全てインプットされている」という事実が判明します。ただ、次元回廊はラキシス本人が望んで発動させた力には見えなかったんですが、真相はどうなのでしょうか。

                 

                 

                4.サリオン王子(コミック6巻)
                 落ち着いたところ真打登場、左翼大隊を引き連れてLEDことサリオンが現れました。しかし、ラキシスは臆さずサリオンと対峙します。そういえばあの時、サリオンは「麿に次元回廊は効かぬぞ」と言ってましたが、どういう原理なんでしょうか。あのシャフトとズームを異次元へ消し去ろうとし、過去にはボスヤスフォートも回避できずにいた次元回廊…どうやってサリオンは無効化するんでしょうね。意外と、騎士とダイバーの力、両方を持っている人間にだけの回避方法があるのかもしれません。
                 因みにサリオン、凄んでみたものの…ラキシスの背後にU.R.I.とカレンの影を見て竦んでしまいます。まあ、確かにあれに睨まれるとかなり怖いような気がします。

                 

                 

                5.アンカーのルシファ?(コミック6巻)
                 ようやく全てが終わったかに思えたら、二度あることは三度ある。今度は別次元、タイカ宇宙からアンカーに襲われます。この時の男は魔太子ルシファなんでしょうか?それとも、アンカー勢力の尖兵、いわゆるモブ兵なんでしょうか。ここでは無敵のラキシスがあわやピンチというシーンが見られました。最新号の連載でも、やはりラキシスはアンカー相手には苦戦というか、戦いにならず一方的にやられる局面が見受けられます。
                 この時は、先程と同様にU.R.I.とカレンが助けてくれて、事なきを得ます。
                 でも、ちょっと面白いんですけど、この時ラキシスが襲われてるのをスペクター(ジョーカー)は知ってる、見てたっぽいんですよね。でも、余裕ぶっこいでお茶飲んだ挙げ句に「カレン様やU.R.I.の手を借りてるようじゃまだまだでやんすよ」みたいなこと言ってる。そのスペクターが今回は、シル・ヴィスの力を借りてやっとどうにか、って感じなんですけどね(笑)

                 

                 

                6.プリンセス・タイトネイプ(コミック11巻)
                 えっと、ここは確かリブート版には載ってないコミック描き下ろしだったかと思います。AKDの浮遊城に、ニューと鈴華御前がやってくるエピソードですね。出迎えはなんと、ソープとラキシスです。タイトネイプは以前、ニューのブラッドテンプルを売り込みに来て、そのままうっかりミラージュ騎士団への入団契約にもサインしてしまったんですね。そんな彼女は、側室として娶られたと勘違いし、ラキシスに激しいライバル心を燃やします。まあ、ここはギャグ回でもあるんですが、こんなアホらしい話からマイティ・シリーズにLEDミラージュのエンジンが供与されたんだから、実にFSSらしいですね。
                 因みに、ラキシスにしてやられるニューがちょっとかわいかったです。

                 

                 

                 さあ、どうでしょう…流石はメインヒロイン、お姫様!面白いようにターゲットにされてますね。あとは空振りに終わりましたが、ブラックスリーの襲撃時にも、ラキシスはボスヤスフォートに狙われています。この時はスペクターが気を利かせて、匿ったみたいですね。
                 お姫様は狙われさらわれ、常に王子様に助けられる運命。
                 でも、ラキシスは自分で戦って身を守ることも多く、しかもその強さを今まで実は一度も天照に見せていません。天照はまだ、ラキシスのことを「ちょっと凄いファティマ」くらいにしか思っていないかもしれませんよ?せいぜい、浮遊城の柱をかじるくらいで…でも、いつかは天照もラキシスの本当の姿、本当の力を知る時がくるかもしれませんね。

                | ながやん | キャラクター | comments(5) | - |
                第321回FSS考察「見えるだろう、タイカ宇宙」
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                   はい、皆様こんにちは!コロナウィルスの影響で、世界全土に不安な気持ちがはびこっていますね。でも、こういう時こそお家でマターリと趣味に興じる時です。
                   勿論、家ではできない趣味も沢山あります。
                   でも、ここを御覧の方にはみんな、FSSがあります。
                   奥深く謎だらけで、とても魅力的な世界最強のおとぎ話があるんです。
                   だから、ちょっとでも元気だして、日々を気をつけて生きていきましょう!

                   

                   

                   そんな訳で、今日は最新号で明らかになったタイカ宇宙のお話。
                   今まで、なんとなーく「FSSを友達にオススメしたいなーと思ってるけど、なかなかとっつきにくいとこはあるよなあ」なんて思ったこと、ありません?FSSには年表があって、すっごい沢山の登場キャラクターとメカニック、設定がある。
                   コミックだけを読んでも、勿論楽しめると思う。
                   けど、時系列や前後したりは普通だし、同じ顔の別人もわんさか出てくる(だいたい同じ一族だったりする)とまあ、なかなか複雑な構造でもあります。

                   

                   

                   で、その最たるものが…コミック五巻で突然現れた「タイカ宇宙編」です。
                   実はこれ、当時の全てのFSSファンにとって不意打ちでした。
                  当時は、トラフィックス1、破烈の人形とアシュラテンプルの話題で盛り上がっていたところだったと思います。休載を挟んでの再開で、突然タイカ宇宙編が始まったんだっけかな?
                   ちょっと記憶は曖昧ですが、とにかくびっくりしたものです。

                   

                   

                   ざっくばらんに言うと、タイカ宇宙編は「年表の星団暦7777年より未来の、別宇宙での物語」という感じでいいかと思います。そこでは二つの民が戦い続けており、その戦争は数万年も続いています。
                   この永き戦いに終止符を打つため、天照は自分の娘のカレンを送り出したのでした。
                   とまあ、話は非常にシンプルなんですけどね?
                   ただ、ジョーカー宇宙とはあまりにかけ離れた世界でして。
                   そのことを色々とおさらいしつつ、新しい設定にも触れてみましょう。

                   

                   

                   まず明らかになったのが、タイカ宇宙には二つの民族がいて、双方の間で戦争が永らく続いているということです。五巻のタイカ編の時点では「タイカ十曜の民」が善玉で「謎の侵略者アンカー」が悪玉だった訳です。因みにアンカーの親玉がルシファ・センタイマみたいですね。
                   で、大権使シル・ヴィスの時代、タイカは滅びそうになりました。
                   王都が陥落寸前で、シル・ヴィス自身もルシファ・センタイマの手にかかろうとしていたのです。でも、ピンチの瞬間を天照が救い、タイカの民は存続します。その後もルシファ・センタイマがシル・ヴィスを襲いますが、ジョーカー宇宙から転生したマキシによって撃退されてるようですね。

                   

                   

                   タイカの民は豹から進化した人類で、どうやらアンカーの民も同じ様子。これは破烈の人形さんが前回の記事に関してコメントしてくれた情報です。自分もその扉絵は見た覚えがあったんですが、失念していました。
                   そして、今月号ではっきりと明示されました。
                   泰華宇宙(タイカうちゅう)には、二つの民族がいる。
                   十曜亜族(じゅうようあぞく)と闇華亜族(アンカーあぞく)である。
                   両者とも、大権使や熾権使といった巫女(神官)を中心にする組織構造を持つ。
                   これは、過去に発表された五巻のタイカ宇宙編とミスマッチを起こすことのない新設定です。恐らく、二つの亜族は実力が拮抗し、共に高レベルな文化と文明を持っていたのかもしれません。それはやがて化学物質文明へと発展し、戦いも星の海である宇宙へ広がりました。

                   

                   

                   そんな訳で、何万年も戦い続けた十曜亜族と闇華亜族。そんな永久戦争にも転機が訪れます。そう、十曜亜族の中に、救世主U.R.I.(ユーリヒ)が誕生したのである。彼の出現は、今まで我関せずだったクエーサー人をも味方につけ、決戦兵器MMTが生み出されました。
                   MMTは今回「マジカルミューテーション」の略だと判明しましたね。
                   つまり、人間が融合して扱う、新しいタイプのロボット兵器だと思います。
                   今月号ではデモン・ダ・インプレッションが登場しました。これは、五巻で工場製ファティマを焼いたクーンの前に、カレンと共に一瞬現れたロボットです。ですが、ややこしいことに今月号でデモンと合体したのは、あの人はU.R.I.ではありません。
                   彼は、彼こそが闇華亜族の王子、ルシファ・センタイマだと思われます。

                   

                   

                   実はこのルシファ・センタイマは六巻にも登場しています。ミラージュレフトの反乱が終息したあと、一人になったラキシスを襲おうとして現れました。その時はU.R.I.とカレンが、時間と空間を超えて助けにきてくれましたね。勿論、デモンとバイナスも一緒でした。
                  果たして、闇華亜族とは、ルシファ・センタイマとは何者なのでしょう。
                   悪魔たちと関わりがあるのか、それとも別次元の存在なのか。

                   

                   

                   因みに余談ですが、シル・ヴィスの時代から何万年もあとの時代、救世主U.R.I.の登場は両陣営の軍事バランスを一変させます。今まで不干渉だった超人類、クエーサー人の参戦です。クエーサー人はタイカ宇宙においては、まあ一種の「超越者集団」だと思ってください。もう、人間を超越してる存在です。
                   どれだけ超越してるかっていうと「気合があれば真空の宇宙でもOK!」って感じです。完全に自分の精神力をコントロールし、その力で肉体や物質を完璧に制御できるんだと思います。そして、彼らとU.R.I.、そしてカレンだけがMMTに乗れるというのが昔の設定。
                   因みにこのMMTをU.R.I.に届けるため、危険な輸送任務をやっていたのが…タイカ宇宙に転生したログナー司令です。近くには勿論、イエッタに該当する女性がいました。で、ログナー司令の宇宙戦艦には艦載機が搭載されてるんですが…この宇宙戦闘機インターセプターというのは、あのフール・フォー・ザ・シティにも名前だけ登場している戦闘機ですね。ログナーは本当に、どこにでも転生して顔を出してきますね(笑)

                  | ながやん | 世界観 | comments(2) | - |
                  月刊NT2020年5月号ネタバレ記事
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                     はい、皆様こんにちは!お疲れさまです!
                     こちらでもコロナが蔓延してまして、不要不急の外出を控えておりました。今日は複数の用を一気に片付けるついでに、ようやく月刊ニュータイプを買ってきましたヨ。
                     いやあ…今月のこれ、凄くないですか?
                     唐突な急展開はFSSのオハコ、一種のお約束ですが。
                     いよいよ本格的に、タイカ宇宙のアンカーも本筋に絡んでくる様子ですね。
                     ではでは、ネタバレしまくりな内容にいってみましょう!
                     因みに今回から、古式ゆかしいスペース大量挿入ではなく…ブログの機能を使って、クリックでネタバレ記事を読めるようにしておきますね。

                     

                     

                     もっと前からこれ、使っておけばよかった…(マヌケ)

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                    | ながやん | 月刊ニュータイプFSS連載情報 | comments(10) | - |
                    第320回FSS考察「もしジョーカー星団でコロナが流行したら」
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                       はい、こんばんは!お仕事の方も勉強の方も、お疲れさまです。
                       いやあ、酷い世の中になりましたね…コロナウィルスの大流行、これは世界規模の超弩級疫病です。世界経済が停滞し、場所によっては国家の維持運営が危ぶまれる危機。我が国日本でも、目を覆いたくなるような惨状が散見されます。
                       ですが、我々FSS好き、ファン同士は穏やかに健やかに過ごしたいですね。

                       

                       

                       こう、あれです…FSSのように、この地球と人類の歴史にも、今回のコロナ大流行は永遠に記録されるでしょう。でも、地球の年表にたった一行「西暦2020年、コロナウィルスが大流行」と書かれるだけです。
                       この一行に、仕事の収入が激減したことや、感染を疑われたことが凝縮されちゃう。
                       これが、後の世から歴史を見るということなんです。
                       結果を時系列で端的に知る、それが年表ですからね。
                       しかし、歴史に分け入り「年表の一行を解釈する」となると、色々な刺激があるわけです。FSSでも、魔導大戦が何年に終わったかは年表にありますが、そこまでのドラマ、そして最後の戦いであるハスハ解放戦がどうだったかは、まだ誰もわからないのです。そして、そこをこそみんなは知りたい、楽しみたいと思ってる筈。
                       コロナ騒動はまだまだ長引きますが、どうせ最後は年表の一行です。
                       焦らず騒がず、落ち着いて思慮深く行動しましょう!

                       

                       

                       あ、さて…因みに皆様、ジョーカー星団でもしコロナウィルス、ないしはそれに類する疫病が発生すると、どうなると思いますか?
                       少し前に、ジョーカー星団の医術レベルに関して、少し書かせていただきました。
                       手足のスペアがあったり、機械の身体にちょくちょく交換したり。あまつさえ、肌を取り替えたりすることは勿論、全身レベルでの再生治療も思うがままです。医学のレベルは地球のそれを超越しており、騎士にいたっては死ぬことも稀かもしれません。
                       では、そんな世界に疫病が蔓延すると、どうなってしまうのでしょう。

                       

                       

                       ジョーカーの医学は高レベルですが、決して万能でもなく、無敵でもありません。ちょっと前までは、ジョーカーの医術は世界一ィィィィィィ!くらいに思ってたんですけどね。ショー・カムのストーリーと共に、ジョーカーの科学力でも解明不能な病があることがわかりました。
                       全身の筋肉がゆるやかに死んでゆく病。
                       地球でいうALS(筋萎縮性側索硬化症)に似た症状かなと思いました。
                       遺伝子に関係する病気らしく、あのバランシェですら治療がかなわないという。
                       あるいは、超帝國時代の技術があれば、どうにかなったかもしれません。しかし、今のジョーカー星団は、反映の絶頂を折り返した過渡期の文明圏なのです。そして…ダイ・グさえも蝕みつつあるこの病気、ひょっとしたら超帝國の科学の悪しき遺産かもしれません。

                       

                       

                       

                       さて、そんなジョーカー星団に伝染病が発生したとしましょう。

                       果たして、あの世界で拡大感染を止めることができるでしょうか?
                       まず、主要な列強各国、AKDやフィルモア、クバルカンあたりを考えてみます。今回は魔導大戦で混乱しているハスハを除外、これについては別途で考察してみますね。
                       結論から言うと、ほぼ完全に封じ込めに成功するだろうと思われます。
                       最先端の科学力を持つのみならず、この三つの国は政治形態がシンプルです。AKDやフィルモアにも議会がありますが、基本的に専制君主によって収められているトップダウン形式の国家だからです。AKDなら、国民に大人気の天照がマッハで解決しちゃうでしょうね。フィルモアには幾重にも「カーテンの奥」が存在しますが、疫病という国難に対しては協調体制、ないしは不干渉の立場を取ると思われます。
                       クバルカン法国はかなり特殊な国ですが、この国は「法と徳」が重んじられます。必定、内政に対してはかなり制度の行き届いた(制度というよりはモラル、道徳的な思考能力か?)国の印象があります。騎士も政治家も神官ですが、宗教的な側面よりもむしろ実際的な「官僚と議員を兼ねた人間=神官」という雰囲気ですね。よほど馬鹿な法王が治めてない限り、クバルカンも大丈夫かなと思われます。

                       

                       

                       ただ、気をつけたいのは…実はジョーカー星団では、先進国や大都会ではSF世界のような遠未来世界ですが、辺境に行けば牧歌的なファンタジー世界風の生活があるということ。
                       例えば、思い出してみてください。
                       ATことアトロポスが、オージェ・アルス・キュルを隠していた村。
                       子供がピカピカの石を拾って喜んでた、あの村です。
                       どう見ても、地球の日本で言えば昭和初期くらいの生活レベルです。恐らく主産業は農業、そして畜産ではないでしょうか。また、同じくATがゲリラのリーダーをしていたツアイハイ地方、あの鉱山の町も酷い惨状だったのを覚えています。
                       この現象は、現実ですと中国によく似ていますね。
                       中国、中華人民共和国には今、14億人の人がいると言われています。どんな国でも人口の一割、10%が富裕層だと言われるので…日本の人口よりも多い、1.4億人のお金持ちがいることになります。
                       しかし同時に、中国では今でも農村に暮らす人たちが、低い生活水準で生きています。年収数千円の農家が、あちこちにあります。そこにはネットもなく、酷いところは水道や電気もありません。北京みたいな大都会が栄える一方で、あちこちにまだ一世紀近く遅れた時代を生きてる人たちがいるんです。
                       FSSに登場する幾つかの国家には、この現象があるように想えました。
                       当然、そんな寒村に疫病が流行ったら…どうなるか。
                       待遇改善を要求する鉱山の人たちがゲリラになって、それを軍が鎮圧するようなことが起こるわけです。まあ、軍が村もろとも焼いて地図から消しちゃうこともあるかも。

                       

                       

                       で、かつての超大国ハスハではどうでしょう。
                       魔導大戦によって国家が分断され、無数の国々の思惑に翻弄されるハスハ。精神的な支柱である詩女フンフトもまた、国民からはやや好かれていない印象があります。フンフトは胸に秘めた決意と覚悟があって、明確な未来のヴィジョンを見据えて動いてる節がありますが…それは、読者である我々だからわかることです。
                       ハスハの民には、出戻りの不倫詩女で、しかも今度はダイ・グに色目を使ってる。
                       まあ、それはさておき、現在のハスハは大混乱、既に連邦国家として破綻してます。
                       そんな状況に疫病が流行し始めたら……?
                       これは、とても恐ろしいケースです。無数の騎士団と軍隊が闊歩する中で、難民たちが国境を無視して大移動している。なので、あっさりと「騎士団クラスター」「難民クラスター」が発生するわけですね。騎士団まるごと陽性反応っていっても、このへんはすぐに治療ができるでしょう。騎士たちは常に恵まれた境遇にあります。しかし、ほんの僅かでも騎士団が、その一部、小隊規模の戦力が前線を離れる…これはとても恐ろしいことです。ほんの些細な戦力バランスの変化が、戦局を大きく変えるかもしれません。
                       難民クラスターは、もっと悲惨です。なにせ、守ってくれる人がいない。クバルカンを始めとする、一部の国家が難民救済をしていますが…助けるより早く、難民同士で感染が爆発的に増えるでしょう。クバルカンも実はボランティアではなく、自国の国益のために動いてます。必定、助かる難民と助からない難民が生まれる。
                       更には、人身売買のシンジケートがこの状況を悪化させます。病原菌のキャリアを、そうとは知らず他国に売る。そうすると、買った国の労働者階級で新しいクラスターが生まれる訳です。

                       

                       

                       今のハスハは、分断され混迷を極めています。
                       貧困と差別、難民問題なんかが噴出していますが、例えばベラ国のように逞しいハスハの気質が息衝いている地域もあります。AP騎士たちも頑張ってますし、バキン・ラカンのように純粋に味方となってくれる国家もあります。
                       しかし、ウィルスは国境も人種も関係のないものです。
                       そして、あの酷い有様のハスハでも、運良く免れた事態を…今の現実の世界は直面する状態にあります。パンデミック宣言がなされ、多くの先進国が事実上国家運営を停止してしまっています。
                       これは戦争だと言った大統領もいて、そうなのでしょう。
                       コロナ戦争は今後「戦勝国」と「敗戦国」を生み出します。
                       コロナ対策が上手かったドイツ等は、戦勝国になる。いち早く回復して、経済活動を再開する。日本はどうか?これから爆発的なピークを迎えるかもしれない今、敗戦国になったとしたら…国際社会での居場所が大きく変わることも予想されます。

                       

                       

                       しかしながら、我々日本人は「ただ日本に生まれた」という、無敵のアドバンテージがあります。日本は(ちょっと最近危ういけど)先進国として、まずインフラが整っている。清潔な水を誰でも得られる。電気も常に使える。
                       こうした先進国の利点は実は「とりあえずなんでも金で解決できる」です。
                       現金が沢山あれば、なにも困らない…これは先進国の美徳です。
                       これが貧しい国だと、米を配り、薬を配りと、煩雑に物資を一つ一つ支給するしかありません。しかし日本では、現金を一括で配るだけで、多くの人が救えるのです。事務的な手続きのコストを考えれば、現金を配るというのは非常に好ましい、即効性ある対策ですね。
                       ジョーカー星団だと、これをやりそうなのは…トラン連邦ですね。
                       我らが大統領、ミッション・ルースならやってくれそうな気がします(笑)

                       

                       

                       とまあ、やや不安感を煽るような今回の内容でしたが…今、世界はとても大きな異変にさらされています。こんな状況を体験する人類は、恐らく百年前にも百年後にもいないでしょう。スペイン風邪やペストをも乗り越えてきた人類は、また新たな病原菌との戦いを始めることになったのです。
                       一方で先日、エボラ出血熱の流行が終息しました。
                       決め手は、徹底的なワクチンの接種です。
                       あの恐ろしいエボラも、後々には根絶されるでしょう。
                       我々人類は、勝てます。
                       勝つためのメソッドをちゃんと、持っています。
                       歴史から学び、未来の年表にただの一行として記されるため…今は個人個人で、できることを確実にやっていきましょう。うがい、手洗いを徹底的にやる。外出を控えつつも、家の中で楽しく過ごす。自分を適度に甘やかして、思いつめたりしないように。
                       実は自分も、不要不急の外出を避けてるため、月刊ニュータイプの最新号を買えないでいます。ううむ、早く読みたい…最新号のレビューは、少し遅れますが、ごめんなさい!まあ、お互いしっかり巣ごもりして、元気に暮らしましょう!

                      | ながやん | 世界観 | comments(6) | - |