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第321回FSS考察「見えるだろう、タイカ宇宙」
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     はい、皆様こんにちは!コロナウィルスの影響で、世界全土に不安な気持ちがはびこっていますね。でも、こういう時こそお家でマターリと趣味に興じる時です。
     勿論、家ではできない趣味も沢山あります。
     でも、ここを御覧の方にはみんな、FSSがあります。
     奥深く謎だらけで、とても魅力的な世界最強のおとぎ話があるんです。
     だから、ちょっとでも元気だして、日々を気をつけて生きていきましょう!

     

     

     そんな訳で、今日は最新号で明らかになったタイカ宇宙のお話。
     今まで、なんとなーく「FSSを友達にオススメしたいなーと思ってるけど、なかなかとっつきにくいとこはあるよなあ」なんて思ったこと、ありません?FSSには年表があって、すっごい沢山の登場キャラクターとメカニック、設定がある。
     コミックだけを読んでも、勿論楽しめると思う。
     けど、時系列や前後したりは普通だし、同じ顔の別人もわんさか出てくる(だいたい同じ一族だったりする)とまあ、なかなか複雑な構造でもあります。

     

     

     で、その最たるものが…コミック五巻で突然現れた「タイカ宇宙編」です。
     実はこれ、当時の全てのFSSファンにとって不意打ちでした。
    当時は、トラフィックス1、破烈の人形とアシュラテンプルの話題で盛り上がっていたところだったと思います。休載を挟んでの再開で、突然タイカ宇宙編が始まったんだっけかな?
     ちょっと記憶は曖昧ですが、とにかくびっくりしたものです。

     

     

     ざっくばらんに言うと、タイカ宇宙編は「年表の星団暦7777年より未来の、別宇宙での物語」という感じでいいかと思います。そこでは二つの民が戦い続けており、その戦争は数万年も続いています。
     この永き戦いに終止符を打つため、天照は自分の娘のカレンを送り出したのでした。
     とまあ、話は非常にシンプルなんですけどね?
     ただ、ジョーカー宇宙とはあまりにかけ離れた世界でして。
     そのことを色々とおさらいしつつ、新しい設定にも触れてみましょう。

     

     

     まず明らかになったのが、タイカ宇宙には二つの民族がいて、双方の間で戦争が永らく続いているということです。五巻のタイカ編の時点では「タイカ十曜の民」が善玉で「謎の侵略者アンカー」が悪玉だった訳です。因みにアンカーの親玉がルシファ・センタイマみたいですね。
     で、大権使シル・ヴィスの時代、タイカは滅びそうになりました。
     王都が陥落寸前で、シル・ヴィス自身もルシファ・センタイマの手にかかろうとしていたのです。でも、ピンチの瞬間を天照が救い、タイカの民は存続します。その後もルシファ・センタイマがシル・ヴィスを襲いますが、ジョーカー宇宙から転生したマキシによって撃退されてるようですね。

     

     

     タイカの民は豹から進化した人類で、どうやらアンカーの民も同じ様子。これは破烈の人形さんが前回の記事に関してコメントしてくれた情報です。自分もその扉絵は見た覚えがあったんですが、失念していました。
     そして、今月号ではっきりと明示されました。
     泰華宇宙(タイカうちゅう)には、二つの民族がいる。
     十曜亜族(じゅうようあぞく)と闇華亜族(アンカーあぞく)である。
     両者とも、大権使や熾権使といった巫女(神官)を中心にする組織構造を持つ。
     これは、過去に発表された五巻のタイカ宇宙編とミスマッチを起こすことのない新設定です。恐らく、二つの亜族は実力が拮抗し、共に高レベルな文化と文明を持っていたのかもしれません。それはやがて化学物質文明へと発展し、戦いも星の海である宇宙へ広がりました。

     

     

     そんな訳で、何万年も戦い続けた十曜亜族と闇華亜族。そんな永久戦争にも転機が訪れます。そう、十曜亜族の中に、救世主U.R.I.(ユーリヒ)が誕生したのである。彼の出現は、今まで我関せずだったクエーサー人をも味方につけ、決戦兵器MMTが生み出されました。
     MMTは今回「マジカルミューテーション」の略だと判明しましたね。
     つまり、人間が融合して扱う、新しいタイプのロボット兵器だと思います。
     今月号ではデモン・ダ・インプレッションが登場しました。これは、五巻で工場製ファティマを焼いたクーンの前に、カレンと共に一瞬現れたロボットです。ですが、ややこしいことに今月号でデモンと合体したのは、あの人はU.R.I.ではありません。
     彼は、彼こそが闇華亜族の王子、ルシファ・センタイマだと思われます。

     

     

     実はこのルシファ・センタイマは六巻にも登場しています。ミラージュレフトの反乱が終息したあと、一人になったラキシスを襲おうとして現れました。その時はU.R.I.とカレンが、時間と空間を超えて助けにきてくれましたね。勿論、デモンとバイナスも一緒でした。
    果たして、闇華亜族とは、ルシファ・センタイマとは何者なのでしょう。
     悪魔たちと関わりがあるのか、それとも別次元の存在なのか。

     

     

     因みに余談ですが、シル・ヴィスの時代から何万年もあとの時代、救世主U.R.I.の登場は両陣営の軍事バランスを一変させます。今まで不干渉だった超人類、クエーサー人の参戦です。クエーサー人はタイカ宇宙においては、まあ一種の「超越者集団」だと思ってください。もう、人間を超越してる存在です。
     どれだけ超越してるかっていうと「気合があれば真空の宇宙でもOK!」って感じです。完全に自分の精神力をコントロールし、その力で肉体や物質を完璧に制御できるんだと思います。そして、彼らとU.R.I.、そしてカレンだけがMMTに乗れるというのが昔の設定。
     因みにこのMMTをU.R.I.に届けるため、危険な輸送任務をやっていたのが…タイカ宇宙に転生したログナー司令です。近くには勿論、イエッタに該当する女性がいました。で、ログナー司令の宇宙戦艦には艦載機が搭載されてるんですが…この宇宙戦闘機インターセプターというのは、あのフール・フォー・ザ・シティにも名前だけ登場している戦闘機ですね。ログナーは本当に、どこにでも転生して顔を出してきますね(笑)

    | ながやん | 世界観 | comments(2) | - |
    第320回FSS考察「もしジョーカー星団でコロナが流行したら」
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       はい、こんばんは!お仕事の方も勉強の方も、お疲れさまです。
       いやあ、酷い世の中になりましたね…コロナウィルスの大流行、これは世界規模の超弩級疫病です。世界経済が停滞し、場所によっては国家の維持運営が危ぶまれる危機。我が国日本でも、目を覆いたくなるような惨状が散見されます。
       ですが、我々FSS好き、ファン同士は穏やかに健やかに過ごしたいですね。

       

       

       こう、あれです…FSSのように、この地球と人類の歴史にも、今回のコロナ大流行は永遠に記録されるでしょう。でも、地球の年表にたった一行「西暦2020年、コロナウィルスが大流行」と書かれるだけです。
       この一行に、仕事の収入が激減したことや、感染を疑われたことが凝縮されちゃう。
       これが、後の世から歴史を見るということなんです。
       結果を時系列で端的に知る、それが年表ですからね。
       しかし、歴史に分け入り「年表の一行を解釈する」となると、色々な刺激があるわけです。FSSでも、魔導大戦が何年に終わったかは年表にありますが、そこまでのドラマ、そして最後の戦いであるハスハ解放戦がどうだったかは、まだ誰もわからないのです。そして、そこをこそみんなは知りたい、楽しみたいと思ってる筈。
       コロナ騒動はまだまだ長引きますが、どうせ最後は年表の一行です。
       焦らず騒がず、落ち着いて思慮深く行動しましょう!

       

       

       あ、さて…因みに皆様、ジョーカー星団でもしコロナウィルス、ないしはそれに類する疫病が発生すると、どうなると思いますか?
       少し前に、ジョーカー星団の医術レベルに関して、少し書かせていただきました。
       手足のスペアがあったり、機械の身体にちょくちょく交換したり。あまつさえ、肌を取り替えたりすることは勿論、全身レベルでの再生治療も思うがままです。医学のレベルは地球のそれを超越しており、騎士にいたっては死ぬことも稀かもしれません。
       では、そんな世界に疫病が蔓延すると、どうなってしまうのでしょう。

       

       

       ジョーカーの医学は高レベルですが、決して万能でもなく、無敵でもありません。ちょっと前までは、ジョーカーの医術は世界一ィィィィィィ!くらいに思ってたんですけどね。ショー・カムのストーリーと共に、ジョーカーの科学力でも解明不能な病があることがわかりました。
       全身の筋肉がゆるやかに死んでゆく病。
       地球でいうALS(筋萎縮性側索硬化症)に似た症状かなと思いました。
       遺伝子に関係する病気らしく、あのバランシェですら治療がかなわないという。
       あるいは、超帝國時代の技術があれば、どうにかなったかもしれません。しかし、今のジョーカー星団は、反映の絶頂を折り返した過渡期の文明圏なのです。そして…ダイ・グさえも蝕みつつあるこの病気、ひょっとしたら超帝國の科学の悪しき遺産かもしれません。

       

       

       

       さて、そんなジョーカー星団に伝染病が発生したとしましょう。

       果たして、あの世界で拡大感染を止めることができるでしょうか?
       まず、主要な列強各国、AKDやフィルモア、クバルカンあたりを考えてみます。今回は魔導大戦で混乱しているハスハを除外、これについては別途で考察してみますね。
       結論から言うと、ほぼ完全に封じ込めに成功するだろうと思われます。
       最先端の科学力を持つのみならず、この三つの国は政治形態がシンプルです。AKDやフィルモアにも議会がありますが、基本的に専制君主によって収められているトップダウン形式の国家だからです。AKDなら、国民に大人気の天照がマッハで解決しちゃうでしょうね。フィルモアには幾重にも「カーテンの奥」が存在しますが、疫病という国難に対しては協調体制、ないしは不干渉の立場を取ると思われます。
       クバルカン法国はかなり特殊な国ですが、この国は「法と徳」が重んじられます。必定、内政に対してはかなり制度の行き届いた(制度というよりはモラル、道徳的な思考能力か?)国の印象があります。騎士も政治家も神官ですが、宗教的な側面よりもむしろ実際的な「官僚と議員を兼ねた人間=神官」という雰囲気ですね。よほど馬鹿な法王が治めてない限り、クバルカンも大丈夫かなと思われます。

       

       

       ただ、気をつけたいのは…実はジョーカー星団では、先進国や大都会ではSF世界のような遠未来世界ですが、辺境に行けば牧歌的なファンタジー世界風の生活があるということ。
       例えば、思い出してみてください。
       ATことアトロポスが、オージェ・アルス・キュルを隠していた村。
       子供がピカピカの石を拾って喜んでた、あの村です。
       どう見ても、地球の日本で言えば昭和初期くらいの生活レベルです。恐らく主産業は農業、そして畜産ではないでしょうか。また、同じくATがゲリラのリーダーをしていたツアイハイ地方、あの鉱山の町も酷い惨状だったのを覚えています。
       この現象は、現実ですと中国によく似ていますね。
       中国、中華人民共和国には今、14億人の人がいると言われています。どんな国でも人口の一割、10%が富裕層だと言われるので…日本の人口よりも多い、1.4億人のお金持ちがいることになります。
       しかし同時に、中国では今でも農村に暮らす人たちが、低い生活水準で生きています。年収数千円の農家が、あちこちにあります。そこにはネットもなく、酷いところは水道や電気もありません。北京みたいな大都会が栄える一方で、あちこちにまだ一世紀近く遅れた時代を生きてる人たちがいるんです。
       FSSに登場する幾つかの国家には、この現象があるように想えました。
       当然、そんな寒村に疫病が流行ったら…どうなるか。
       待遇改善を要求する鉱山の人たちがゲリラになって、それを軍が鎮圧するようなことが起こるわけです。まあ、軍が村もろとも焼いて地図から消しちゃうこともあるかも。

       

       

       で、かつての超大国ハスハではどうでしょう。
       魔導大戦によって国家が分断され、無数の国々の思惑に翻弄されるハスハ。精神的な支柱である詩女フンフトもまた、国民からはやや好かれていない印象があります。フンフトは胸に秘めた決意と覚悟があって、明確な未来のヴィジョンを見据えて動いてる節がありますが…それは、読者である我々だからわかることです。
       ハスハの民には、出戻りの不倫詩女で、しかも今度はダイ・グに色目を使ってる。
       まあ、それはさておき、現在のハスハは大混乱、既に連邦国家として破綻してます。
       そんな状況に疫病が流行し始めたら……?
       これは、とても恐ろしいケースです。無数の騎士団と軍隊が闊歩する中で、難民たちが国境を無視して大移動している。なので、あっさりと「騎士団クラスター」「難民クラスター」が発生するわけですね。騎士団まるごと陽性反応っていっても、このへんはすぐに治療ができるでしょう。騎士たちは常に恵まれた境遇にあります。しかし、ほんの僅かでも騎士団が、その一部、小隊規模の戦力が前線を離れる…これはとても恐ろしいことです。ほんの些細な戦力バランスの変化が、戦局を大きく変えるかもしれません。
       難民クラスターは、もっと悲惨です。なにせ、守ってくれる人がいない。クバルカンを始めとする、一部の国家が難民救済をしていますが…助けるより早く、難民同士で感染が爆発的に増えるでしょう。クバルカンも実はボランティアではなく、自国の国益のために動いてます。必定、助かる難民と助からない難民が生まれる。
       更には、人身売買のシンジケートがこの状況を悪化させます。病原菌のキャリアを、そうとは知らず他国に売る。そうすると、買った国の労働者階級で新しいクラスターが生まれる訳です。

       

       

       今のハスハは、分断され混迷を極めています。
       貧困と差別、難民問題なんかが噴出していますが、例えばベラ国のように逞しいハスハの気質が息衝いている地域もあります。AP騎士たちも頑張ってますし、バキン・ラカンのように純粋に味方となってくれる国家もあります。
       しかし、ウィルスは国境も人種も関係のないものです。
       そして、あの酷い有様のハスハでも、運良く免れた事態を…今の現実の世界は直面する状態にあります。パンデミック宣言がなされ、多くの先進国が事実上国家運営を停止してしまっています。
       これは戦争だと言った大統領もいて、そうなのでしょう。
       コロナ戦争は今後「戦勝国」と「敗戦国」を生み出します。
       コロナ対策が上手かったドイツ等は、戦勝国になる。いち早く回復して、経済活動を再開する。日本はどうか?これから爆発的なピークを迎えるかもしれない今、敗戦国になったとしたら…国際社会での居場所が大きく変わることも予想されます。

       

       

       しかしながら、我々日本人は「ただ日本に生まれた」という、無敵のアドバンテージがあります。日本は(ちょっと最近危ういけど)先進国として、まずインフラが整っている。清潔な水を誰でも得られる。電気も常に使える。
       こうした先進国の利点は実は「とりあえずなんでも金で解決できる」です。
       現金が沢山あれば、なにも困らない…これは先進国の美徳です。
       これが貧しい国だと、米を配り、薬を配りと、煩雑に物資を一つ一つ支給するしかありません。しかし日本では、現金を一括で配るだけで、多くの人が救えるのです。事務的な手続きのコストを考えれば、現金を配るというのは非常に好ましい、即効性ある対策ですね。
       ジョーカー星団だと、これをやりそうなのは…トラン連邦ですね。
       我らが大統領、ミッション・ルースならやってくれそうな気がします(笑)

       

       

       とまあ、やや不安感を煽るような今回の内容でしたが…今、世界はとても大きな異変にさらされています。こんな状況を体験する人類は、恐らく百年前にも百年後にもいないでしょう。スペイン風邪やペストをも乗り越えてきた人類は、また新たな病原菌との戦いを始めることになったのです。
       一方で先日、エボラ出血熱の流行が終息しました。
       決め手は、徹底的なワクチンの接種です。
       あの恐ろしいエボラも、後々には根絶されるでしょう。
       我々人類は、勝てます。
       勝つためのメソッドをちゃんと、持っています。
       歴史から学び、未来の年表にただの一行として記されるため…今は個人個人で、できることを確実にやっていきましょう。うがい、手洗いを徹底的にやる。外出を控えつつも、家の中で楽しく過ごす。自分を適度に甘やかして、思いつめたりしないように。
       実は自分も、不要不急の外出を避けてるため、月刊ニュータイプの最新号を買えないでいます。ううむ、早く読みたい…最新号のレビューは、少し遅れますが、ごめんなさい!まあ、お互いしっかり巣ごもりして、元気に暮らしましょう!

      | ながやん | 世界観 | comments(6) | - |
      第319回FSS考察「エイリアスってどんな術?」
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         はい、皆様こんにちは!新たな年度、四月ですね!先週はごめんなさい、ちょっとバタバタしてて勝手にオヤスミしちゃいました。
        さて、今日は結構メジャーなダイバー・パワー、エイリアスについて。
         新しい用語だと、ブリッツェン・パワーのスコーパー?でしょうか。
         先日発売された月刊ニュータイプ四月号、FSSの扉絵にとても興味を引く設定が記載されていました。モラード・ファティマ37トートマーが、マグダル・エイリアスに嫁ぐというものです。
         はてさて、エイリアスがファティマを娶るってどういうこと?
         今日は作中でも結構便利に使われてるエイリアスのお話です。

         

         

         エイリアスとはまず、どういった術なんでしょうか。
         端的に言えば「遠隔操作できるもう一人の自分を生み出す術」でしょう。これは騎士の分身とは全く違います。騎士は高速移動による足さばき、体術で「複数人に分裂したように見せている」、これが分身です。
         エイリアスは、完全に自分とは別の「もう一人の自分」を生み出す魔法ですね。この時、術者はエイリアスの操作に集中するため、無防備な瞑想状態になります。つまり、エイリアスを出すと、本人が動けなくなる代わりに、もう一人の自分が動く訳です。
         因みに、エイリアスとよく似た剣聖剣技に、ミラーがあります。ミラーはダイバーパワーを持つ騎士しか使えない剣技の一つで、完全に分裂した二人以上で同時攻撃が可能ですね。エイリアスと違って、術者本人も自由に動けます。ただ、どうやらエイリアスのように長時間の行動はできない様子…戦闘時に一時的に自分が増える技といったとこでしょうか。

         

         

         あ、さて…作中でもエイリアスは頻繁に出てきます。
         一番わかりやすいのが、天照のエイリアスである「メル・リンス」と「東の君(あがりのきみ)」ですね。何度も登場しています。
         しかし、実は…この二人は、天照が生み出したエイリアスではありません。
         一番頻繁に出てきて、ミラージュ騎士やAKDの関係者もエイリアスと認識していますが…リンスも東の君も、エイリアスではなく「単なる天照の神としての力」なのです。ただ、おおっぴらに神の力を振るってると周囲もびっくりしちゃうので、便宜上「あの二人は僕のエイリアスだからね」と言い張っているのです。
         以前、星団各国の首脳が集まる会議の中、ブラックスリーのフロートテンプル襲撃に対応するために天照はメル・リンスを出しました。その時はわざわざ、必要のない「エイリアスを出してる時特有の瞑想状態」を自分で演じてました。瞑想状態になってみせないと、エイリアスじゃないってバレちゃいますからね。

         

         

         では、本当のエイリアスは作中ではどのように扱われていたでしょうか。もっともその使い方が巧妙だったのが、バッハトマのブラックスリーが一人、ビューティー・ペールです。彼女は別の場所にいながら、エイリアスを生み出し、ボスヤスフォートやデコース・ワイズメルと一緒にフロートテンプルにテレポートさせました。
         ビューティ・ペールのエイリアスは、ハインド・キルやミューリー・キンキー王女と戦闘。ダメージを受けると周囲を巻き込み爆発するという、とてもやっかいな攻撃を仕掛けてきました。
         実はビューティー・ペールは、超帝國の血を受け継ぐ関係者なのではないか?という疑惑があります。彼女のフルネームはビューティー・ペール・アザミド26・アセルムラトワ・ディスターブ…そう、今はなき詩女ムグミカ王女と同じアッセルムラトワ・ディスターブの人間なのです。二人の関係性はまだ、今の所は謎に包まれてますね…

         

         

         このように、エイリアスはかなり高レベルの術として認知されているようです。並の魔道士や魔法使いでは使えない、ある種の特殊能力じみた力ですね。これを詩女のマグダルが持っているのは、なにも不思議なことではありません。彼はカイエンから授かった超帝國の血を身に宿してますし、今後の展開で大きな障害が肉体と脳に残れば、むしろ五体満足なエイリアスを出して動いたほうが、都合がいいとも解釈できます。
         マグダルは今、ボスヤスフォートとの戦いに破れ、脳を閉鎖された状態です。
         そのままヘアード・グローバーとはぐれ、宇宙海賊経由で人身売買されてしまう運命が待ってますが…盲目の身となり、奴隷のように資源惑星で働かされる彼女の未来は?
         まあ、未来ならわかってます。
         ハスハを開放し、時の詩女としてラーンに戻ってくるのです。
         それは知ってますあg、その過程をまだ誰も知っていないのです。
         それが歴史大河浪漫たる、ファイブスター物語の魅力なのでしょう。

         

         

         マグダルは聖都ラーンにいながら、エイリアスを生み出し弟デプレに同行させる。マグダル・エイリアスとダイバーパワーの共振により、デプレは剣聖剣技カルバリィ・ブレードを使う!なんてシーンが今後、あるのかもしれません。
         そして、トートマーと共にGTMに乗ったりとかも…あるのかもですね!

        | ながやん | 世界観 | comments(7) | - |
        第316回FSS考察「ジョーカー星団の医療技術のお話」
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           こんばんは、お疲れさまです。こんな時間になってしまって、ごめんなさい。ちょっとリアルで相変わらずゴタゴタがバタバタしてまして。
           今日は、以前もちょっと話したかもですが…ジョーカー星団のお医者様の話。
           あの世界は果たして、医療レベルはどうなっているのでしょうか。
           今回は、騎士や貴族、ファティマは勿論、様々な平民階級も考えてみましょう。

           

           

           まずは、騎士! 既に御存知の通り、あのジョーカー星団で最高の治療をしてもらえるのは、騎士です。国家に所属していれば、その国の最強戦力、戦争における全権代理人である騎士…彼らを召し抱えるコストを考えれば、簡単に死んでもらっては困る。
           大騎士団ともなれば、手足のスペアパーツまで作ってるみたいですしね。
           騎士は、相手の騎士と戦うために存在する特別な人たちです。
           国としては、最後に引退するまでキッチリと使っていきたいでしょうしね。

           

           

           まず、ジョーカー星団では「手足が損壊する前提で、スペアを作れる」が一つ。
           

           

           次にですが、騎士には簡単に死んでもらっては困ります。最近は、新たに「ファティマの血液は、あらゆる騎士に輸血可能である」とう新設定が公開されました。ヨーンのパートナーであるパルスェットが、自分の血液をジークに緊急輸血していました。
           ファティマは最高級の兵器であると同時に、騎士の唯一無二のパートナーです。
           その全ては騎士のためにあるといっても過言ではないでしょう。

           

           

           なので「血液型をある程度無視して輸血する技術が存在する」という世界です。
           

           

           他にも、コミック四巻ではティン・バイアが、チンピラ騎士の心臓をダイバーパワーで吹き飛ばしました。その上で「早く処置しないと死にます」といった趣旨のことを言っています。これ、現実の我々の世界では、心臓が吹き飛ばされたらそこでゲーム終了ですよね。勿論、数分から数十分ならば、助かる見込みはあるかもしれません。
           心臓を失うと、人間は体内の血液の循環機能が失われます。
           脳に酸素が運ばれなくなり、死に至るのです。
           これをでも、ジョーカーの医療技術は救えるんですね…いやはや、凄い。

           

           

           「心臓を吹き飛ばされても、治療が可能である」、これだけでもう凄い!
           

           

           とにかく、フィジカルな怪我に対する医療の発達、ハンパない感じです。VSシーブル編のあの紛争でも、エレーナ・クニャジコーワさんはブラフォードと一騎打ちの末、体内の内臓が破裂する規模の重傷を負ってます。
           あっ、そのあと狙撃されそうになったソープ&アトロポスを庇ったシーン、あれは、ですね…うん、バビロン騎士団最速と呼ばれたエレーナさんのド根性です。作画ミスとかじゃないです、多分!ブラフォードにボッコボコにされたけど、綺麗な顔になって颯爽と現れましたが、あれは彼女のド根性が為せる技です。
           でもそのあと、重傷者ながら参謀殿と見詰め合ってるコマがありましたよね。
           内臓破裂くらいなんのそのですよ、ジョーカーの医学力は世界一ィィィィ!ですよ。

           

           

           そんなジョーカー星団の医学の力、この発達にファティマの開発が寄与したことは間違いありません。恐ろしくデリケートで、ストレスに弱く、アレルギーとも言うべき天然素材由来の着衣限定でしか生きていけない少年少女…ファティマが生まれる過程で、科学の頂点にあったジョーカー星団は(ゆるやかな衰退を迎えつつも)医学を極めて言ったのです。
           ファティマの育成ベッドを用いた治療などが、その最たるものでしょう。
           コーラス三世なんか、お腹の中身がボロンと出ちゃったけど、無事に生き延びれた。
           立ち給え、騎士だろう?と言われて立てたのは、彼自身の底力かもですが。

           

           

           ただ、こうした高次元の医療、その恩恵を受けられるのは一部の人間だけのようです。四巻でメイユ・スカの軍隊に襲われていた鉱山町では、とても原始的な治療体制しかありませんでした。
           ゲリラたちの武器や抵抗、組織の体制も一昔前のもののように感じます。
           怪我した子供に対して、輸血してやれるのが精一杯という感じでしたね。
           そもそもツアイハイ自治区は、奴隷も同然に働かされてた炭鉱夫たちの町で、当然ですが医療は勿論、あらゆる分野で旧時代的な場所だったのは明らかです。
           それは、ATことアトロポスがその後身を隠した村も同じでしょう。
           アドラーでワンダン・ハレーが身を隠した山野に隣接する村も、似たような印象を受けました。ミースが医者として大忙しでしたが、逆を言えば「医療の最先端であるガーランドが来てなければ危なかった」という地域に見えましたね。

           

           

           なので「高度に発達した医療は、ごく一部の人間だけが得られる」という社会でしょう。

           

           

           最後に、このジョーカー星団でも治療不能な病気や怪我があります。
           一つは、ショーカムことワイプ・ボルガ・レーダーの身を蝕んだ謎の病気。騎士の遺伝子を解析して、そこからファティマを生み出す科学技術があるにも関わらず、ジョーカー星団でも治せない病気があります。星団で一番の頭脳を持つ天才バランシェでも、この病気を治すことはできませんでした。
           もう一つは、ダイバーによって攻撃されて負った傷、特にダイバー同士で戦って負った傷についてです。前述のティンは、あくまで「騎士の心臓を吹き飛ばした」だけであり、これは他順な物理破壊の攻撃です。しかし、ダイバー同士の一種の超能力戦闘では、治癒不能なダメージを追うことがあります。ダイバー戦では、いかに相手の能力を削ぎ落とすかが大事とされ、その源である脳や自我、意識、心といったものへの攻撃が主です。
           マグダルは今、ボスヤスフォートの攻撃によってダメージを負いました。
           脳が肉体に信号を送れず、ダイバーパワーも使えません。
           盲目の障害児となった彼女が見る世界は、果たして…!?

           

           

           いやあでも、我々の現実世界もそうなんですが、高度な医療を受けるには、それ相応のお金が必要だし、それなりの身分の人しか恩恵を受けられないんですね。手足にスペアがあって、心臓が吹き飛ばされても蘇生できるのに…一般人である兵隊さんはバタバタ殺されてますよね、作中で。そうした人たち一人一人が助かる世界ではなさそうです。
           だからこそ、騎士って特別な人間であり、人間的な扱いを受けることはないんです。
           騎士は多分、死にたくても死ねないことが多々あると思うんですよね…恐いなあ!

          | ながやん | 世界観 | comments(1) | - |
          第315回FSS考察「希望の星は危険な領域?」
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             はい、皆様こんにちは!ちょっと御無沙汰してて、本当にごめんなさい。父の治療も軌道に乗り、副作用も今の所ほとんど出てません。なんとか自分も、普段通りの日常生活に戻ってこれそうな気がします。
             さてさて、今月号の月刊ニュータイプ、凄かったですね。
             この一年、毎月驚かされることばっかりです。
             今日は、驚異の新展開にメスを入れていきたいと思います!

             

             

             ポーターとマグナパレスのおかげで、なんとか窮地を脱したかに見えたラキシスたち。彼女とショウメを手に入れるために、ヴィーキュルの軍勢は異空間を作り上げた。それは、星団暦7444年のボォス。その時代、その空間を戦場として持ってきたのである。
             というのが、ここ最近の流れ。
             星団暦7444年のボォスは確か、惑星改造前に戻ってる設定だったと思います。天照が去り、コーラス六世がジョーカー星団を解放したのが星団暦4100年。その後しばらくは平和でしたが、結局コーラス王朝が弱まり世界は群雄割拠の時代へ逆戻りです。

             

             

             因みに、星団暦7777年以降の物語として、再生中のビルトが見た夢の世界、遥かなる遠未来が存在しますね。竜騎士モンド・ホータスの冒険が描かれていますが、この時代が星団暦18097年です。既にジョーカー星団はジュノー以外、なくなっているようですね。
             この時代を太陽暦と呼び、既に文明は中世レベルまで後退しています。
             ジョーカー星団を駆け抜けた騎士とファティマの物語は、神話として語り継がれている。そして、その時代の技術を再現しようとする者は魔導師と呼ばれていました。まさに「十分に発達した科学技術は、魔法と見分けがつかない」ですね。

             

             

             さて、ヴィーキュルたちをなんとか退けたものの、スイレーであるポーターが、さらなる危機を告げてきます。なんと、こことは違う宇宙の存在が、さらにラキシスに襲いかかってくる様子…そして、ハイ、ビックリドッキリ展開でしたね。
             謎の敵は別の宇宙、より高次元の存在らしいです。
             それを人は、神々と呼ぶのでしょう。
             今月号で現れた敵は、他の神々に自分の行動を気取られぬために…なんと、星をまるごと一つ創造してしまいます。新たなバトルステージとなったその惑星は、ジョーカー星団の常識が通用しない、異世界。全く異なる生態系の場所だったようですね。

             

             

             で…この惑星、ですね。
             突然、星団暦7444年に現れた訳ですよね。
             それ以前は「存在しなかった」惑星なんですよね?
             これって…この惑星って、後のフォーチュンなんじゃないでしょうか。
             星団暦7777年、天照とラキシスが再会する場所…緑の星フォーチュンだったりしないでしょうか。
             今まで、フォーチュンの存在は謎とされていました。なにせ、漫画の主な舞台となる時代、星団暦3000年前後のジョーカー星団にはそんな惑星は存在しないのです。また、ジョーカー星団第五の太陽系、スタント遊星の存在が鍵では?との憶測もありました。この物語のタイトルはファイブスター物語、五つの太陽があることを暗に示しているからです。
             因みにスタント遊星には、緩(カー)、令(ヒョウ)、太陽惑星の無(ナイン)、列(フー)、枝(シー)、膨(ホウ)、超(バスター)といった惑星が存在します。枝と膨の間には、小惑星帯も確認されているみたいですね。
             最初は、このスタント遊星の持つ惑星のどれかが、フォーチュンと呼ばれることになる…そんな予想をするファンもいました。自分もそうかなーと思ってたんですが、ここにきてのトンデモ超展開…まさにド肝を抜かれる神展開ですね。神がやったことだけに(笑)

             

             

             また、今月号でついにラキシスは、真の力を使って戦い始めました。相手はどうやら、見た感じではタイカ宇宙の侵略者、ルシファ・センタイマなんでしょうか?彼は侵略軍アンカーのトップらしく、コミック六巻でもラキシスを襲いました。サリオンの反乱が沈静化した、その間隙にラキシスを狙ったのです。その時も解読不能な言葉を使っていて、今回の敵に少し似ています。因みに以前は、ユーリヒとカレンによって撃退されています。
             いよいよタイカ宇宙の物語も、久々に動き出すということでしょう。
             しかし、そうなると謎はさらなる謎を生み出します。
             そもそも、アンカーは何故、タイカ宇宙やラキシスを狙うのでしょうか。神々の領域にいる高位存在が、何故干渉してくるのでしょうか。今後の展開、見逃せませんね!

            | ながやん | 世界観 | comments(2) | - |
            第313回FSS考察「謎が謎呼ぶ、クラウン銀河中心」
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               はい、皆様こんにちは!こんばんはの方もおはようございますの方も、お疲れさまです。今週も金曜日、FSS考察のお時間となりました。
               まあ、最近は推測の域を出ない空想や妄想が多いですけど(笑)
               ここ最近の新設定ラッシュ、新展開ラッシュは凄いですね。それも、何十年も前から想定されていたストーリーラインというのが、さらに凄いと思うんです。ちょこちょこ書き足されてるとは思うんですが、規定通りに物語が出力されてる、そんな感じです。
              で、今日はFSSの大いなる謎の中心、あの設定について触れてみたいと思います!

               

               

               ――クラウン銀河中心。
               それは、時の止まった場所。
               モナーク・セイクレッドが安置されているらしい。
               そして、そこでナインは人類の真実を見た。
               故に彼女は、タイ・フォンと共に星団へ戻る。
               

               

               果たして、クラン銀河中心にはなにがあるんでしょうか?この設定は、FSSのここ十年前後のストーリーで、沢山本筋に絡んできます。他にも、ダイヤモンド・ニュートラルの乗った移民船が難破し、彼はクラウン銀河中心でなにかを見たと言われています(タイ・フォンに会ったのかな?)更にそのあと、ニューはユーゴ・マウザー教授によって救われました。
               最近のお話ですと、あのハリコン・ネーデルノイドは生きていた。ララファ・ジュノーンのリストアと思しき彼は、クラウン銀河中心にいたんです。そこでタイ・フォンと別れて、再びジョーカー星団に戻ってきた。戸籍上は死んでることになってるし、時間が止まった場所にいたから若々しい。
              さあ、今日はこの謎の塊みたいな設定、クラウン銀河中心を語っていきましょう!

               

               

               まず、天文学における銀河、星団等の用語について軽く触れましょう。
               大丈夫です、自分も門外漢なのでWikipedia等を見てます。かなり引用部分が多くなりますが、嘘は書かないように気をつけないといけませんね。

               

               

              ・銀河
               天元突破グレンラガンで沢山でてきた、あれが銀河です。…雑過ぎますね、ごめんなさい。銀河とは、ざっくばらんに言えば『無数の星系が集まっている、星々の一つの群れ』みたいなものだと思ってください。星が1,000万個から100兆個ほど集まっていて、その中心にはブラックホールがあるとも言われています。
               我々の住んでる太陽系も、天の川銀河と呼称される銀河に含まれています。

               

               

              ・星団
               複数の恒星で構成された、星々の集まりです。ジョーカー星団も、五つの恒星(東西南北の太陽と、スタント遊星)で構成されていますね。複数の太陽系で構成されたものが星団で、星団もどこかの銀河の一部であることが多いようです。
               大きさとしては、太陽系<星団<銀河<超銀河グレンラガン、ですね。
               因みに、今月登場したアレが、銀河とほぼ同じ大きさ、22万光年です。

               

               

               さあ、そういう訳で…クラウン銀河中心って、なんなんでしょうね?随分多くのイベントに関わってますし、モナーク・セイクレッドが安置されている場所でもある。このクラウン銀河中心に向かうために、マンティック・モードを着た特別なファティマ、タイ・フォンが生まれた。
              タイ・フォンは実は、ラキシスと同じダブルイプシロン・ヒューマノイドです。
               果たして、クラウン銀河中心にはなにがあるのか。
               モナーク・セイクレッドとはいったい、なんなのか?

               

               

               まず、ちょっと思ったんですが…作中に登場するこの座標というか、場所としての意味は『クラウン銀河の中心』ってことだと思うんですよね。つまり、ジョーカー星団はクラウン銀河と呼ばれる銀河系に所属していると。
              クラウンって、直訳すると『王冠』ですよね。
               他にも『道化』って意味があります。道化とは、中世時代の欧州貴族が周囲にはべらせていたという、奇抜な格好をした家来のことです。道化はなにも仕事をしない上に、王に対してなにを言っても許される存在です。王は道化に辛辣なことや誹謗中傷を言われても、臣下の前でそれを許し続けます。つまり道化は『王の寛大さと器のデカさを表現する役職』なんですね。
               AKDにもいますよね、スペクターとポーターが。
               スペクターの正体って、ジョーカーですよね?
               ジョーカー星団にクラウン銀河、この名前には意味があるのかもしれません。

               

               

               さて、昨今の学説ではどうやら、銀河の中心にはブラックホールがあることが多いそうです。広大な宇宙で、数万光年もの距離に散らばる星々を捉える重力。その重力で法則性を持って、無数の星を回すもの…それは恐らく、ブラックホールではないか、と。
              FSSでは、スターバーストがあると設定されています。
               スターバースト、その正体はセントリーだったみたいですね。
               このクラウン銀河中心には、結構多くのキャラクターが訪れています。まずは、移民船が巻き込まれてしまったダイヤモンド・ニュートラル。彼はタイ・フォンに助けられて、ファティマとGTMのダブルガーランド、その上に騎士という才能を開花させたようです。後に、たまたま通りかかったマウザー教授に拾われ、彼の騎士の名であるクラックという名称を借りたようですね。
               次に、ハリコン・ネーデルノイド。カリギュラとの戦いで死んだといわれていた彼は、実はタイ・フォンを連れてクラウン銀河中心に赴いていたようです。そこでなにかがあって、タイ・フォンは当初の予定通りクラウン銀河中心に残り、ハリコンだけが帰ってきた。その後、彼はフンフトとの恋愛を経て、アルルと桜子を設けています。
               …これ、あれですね、来週はこの数奇な運命の姉妹を語る必要がありますね。
               最後に、ナイン…彼女はそこで直接モナーク・セイクレッドを見て、タイ・フォンを娶ります。ある意味、ナインにモナーク・セイクレッドを見せるためにタイ・フォンはクラウン銀河中心に行ったようにも思えますね。

               

               

               銀河の中心がブラックホールならば、光さえも逃げれない超重力の天体な訳です。そりゃ、ジョーカー星団の科学力で造られた移民船も飲み込まれて、ニューも遭難してしまう訳です。また、この場所が時間の停止した空間だというのも、面白い解釈です。
               光さえも吸い込む天体の中では、時間の概念はどうなるのだろうか?
               時間が止まってしまうということは、どういうことなんだろうか?
               ここで言う時間とは多分、ジョーカー星団で経過している時間ではなく、クラウン銀河中心の時間そのものということでしょう。なので、そこにいたハリコンは年を取っていません。しかし、ジョーカー星団に戻ってくると時間が大きく経過していた。これは、実際のジョーカー星団の星団暦と、4100年以降にウィルで旅立った天照の星団暦が大きくずれるのと一緒です。相対性理論ってやつですね。
               凝縮された謎という重力で、数多の好奇心や探究心を吸い込む設定…クラウン銀河中心。そこにあるモナーク・セイクレッドは、人間の情報をアナライズしたデータの塊でした。これがなにを意味するのか…物語の先を待ちながら、ワクワクが抑えきれませんね!

              | ながやん | 世界観 | comments(4) | - |
              第312回FSS考察「ファティマは母になってくれる女性?」
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                 はい、皆様おはようございます!年末進行で、いつもより早い時間に更新しております。今年も色々と、大変お世話になりました。ちょっとオヤスミが多かったですね、ごめんなさい。もっと体調管理頑張りまっす!
                 さて、2019年最後の更新は、以前もちょっと触れたエトラムルの話。
                 今年は、古くから存在したとあるGTMの設定が大幅に変更された年でした。そのGTMこそ、SBBデモール(旧MH設定:KAN)です。古くよりこの騎体は、エトラムル専用として設定されていました。AKDがツァラトゥストラ・アプターブリンガー(旧MH設定:LEDミラージュ)を使わねば倒せなかった、非常に強い騎体でした。そして、倒してみて初めて「全てがエトラムル専用騎だった」という事実が、星団に知れ渡ったのです。
                 そんなデモールですが、今後は人型ファティマも乗せることになりました。
                 今日はそのへんのお話を、少ししたいと思います。

                 

                 

                 

                 

                 まあ、正直びっくりしましたけどね。
                 デモールことKANのアイデンティティが、突然設定変更された訳ですから。ただ、ほぼ半年を使って、デモールのテスト戦エピソードをやった中で、その理由が説明されています。
                 バキン・ラカン騎士団のユーゾッタたちを襲った、デモール三騎。そのサポートには、本国仕様にチューンされた、全力全開のホルダ31ユーレイがついてきます。圧倒的にあ不利なラカンドテンプルでしたが、動揺から立ち直ったユーゾッタの英断で、どうにか持ち直します。
                 さらには、敵味方に大量に援軍が投薬、なんと星団三大GTMが揃い踏みしてしまう。破烈の人形とダッカス・ザ・ブラックナイトも現れ、伝説の一騎打ちが再び行われました。
                 そんな中、デモールには異変が……なんと、戦闘中に謎の不調が現れたのです。これをドクタービリジアンは「エトラムルはGTMの母にはなれない」と説明しました。
                 実はここに、FSSが連載されてからずっと貫いてきた、一つの世界観があります。

                 

                 

                 

                 FSSは、言わずと知れた「騎士とファティマ、GTMの物語」です。多くの騎士たち、ファティマたちが物語を彩り、歌い踊って、そして死んでゆく。誰一人として例外なく、持って生まれた生命を全力で燃やし、ある者は非業の死を遂げ、またある者は優しく看取られます。
                 そして、騎士もファティマもジョーカー星団では一種の差別を受けています。
                 旧世紀、超帝国時代のエンハンスヒューマン(強化兵士)の末裔である、騎士。常人を超越した肉体や反射神経を持ち、その力は戦争において最も貴重な戦力とされる。戦争の全権代理人として、多くが貴族階級として扱われる反面、その優遇された暮らしぶりは庶民の嫉妬と羨望の的である。
                 さらに、その騎士の遺伝子情報を用いて創られた有機体コンピュータ、ファティマ。それは多くが、うら若き美しき乙女の姿をしていた。一部の例外を除き、騎士だけがファティマを迎えることができ、その美しさは多くの一般人に激しい感情をたぎらせた。男は皆、人権のないファティマに性欲を持て余し、女は永遠の美しさを持つ少女たちに嫉妬したのである。

                 

                 

                 

                 我々の現実世界でも、極端に弱い人間を差別してしまう傾向があります。同時に、極端に恵まれた人間もまた、差別を受けやすい。正当な評価はされず、公然と侮辱されることも少なくありませんね。
                 人間には、自分より弱い者たちを蔑み己を安定させたいという欲望があります。
                 同時に、自分より恵まれてる者たちにも、嫉妬や羨望から差別意識を持つのです。
                 全員ではありませんし、多くの人間は自制心を持って理性的に生きています。ですが、ありとあらゆる人間に、エゴとして潜在的にこうした気持ちはあると思うんですね。
                 で、最強で大金持ちになれる騎士と、永遠に美人のままのファティマ。この両者は、共に「星団の一般人のために戦うのに、その守るべき対象から迫害されている」という実態があります。そこを永野護先生は、わりとエグく隠さず描いてきたように感じました。

                 

                 

                 

                 そんな、世界で二人ぼっちの騎士とファティマは、双方に相手を必要とし、相手以外には受け入れられてもらえません。騎士なんかはまだいいですが、マスターのいない時のファティマの悲惨さは、皆様ご承知かと思います。
                 なので、騎士とファティマが両思いになる、一線を超えるのは自明の理とも言えます。お互い、パートナーを守りたいし、同じ差別された者同士の連帯感だってあります。

                 

                 

                 

                 だから、騎士とファティマが一体となって動くGTMは、二人にとって子供のような存在でもあるのです。最強最悪の絶対殺戮兵器、ゴティックメード…この無慈悲な美術品は、騎士とファティマのどちらか片方が欠けても、満足には動けません。
                 そして、騎士もファティマも、GTMを動かすことが一番求められています。
                 自分たちの存在理由は、GTMで戦ってこそ証明され、許される。
                 だからこそ、パートナーが互いに必要で、そこには独特な絆があるのでしょう。
                 なので、下世話な話かもしれませんが、騎士とファティマにとって「GTMで戦うこと」は「お互いの持って生まれた使命を果たすこと」であり、そのためには必ず相手が必要なのです。そうやって生まれるのが、GTMの極限の戦闘力なのです。
                 GTMは子供、そして騎士がお父さん、ファティマがお母さんという、戦いの中でだけ生まれる奇妙な関係が成立すると言えるでしょう。勿論、女同士の騎士とファティマも、女騎士と男ファティマの組み合わせも、基本的には同じだと思います。

                 

                 

                 

                 以前から、GTM(MH)には幼児程度の知能があるとされてきました。京はアパッチと話していましたし、パルテノはヤクトミラージュLとの戦闘データ共有に会話を交えていました。インタシティが死んだ時、明らかにエンプレスフレームやビブロスとなんらかのやり取りがあったようにも見えます。
                 そう、GTMはロボットですが、生きているんですね。
                 そして、人間の幼児と動揺に感情を持っています。何度もやったことのあることは得意だし、初めてには臆病になる。戦っていても、強敵を前にすると怯えて竦み、弱い騎士や操縦の下手な騎士には嫌悪も感じるかも知れません。
                 赤子に毛が生えた程度のGTMですが、彼女らは全て騎士とファティマの子供なんです。騎士とファティマが愛し合っても、生み出せるのはGTMという殺戮兵器だけなんですね。それはとても物悲しく、切ないながらも美しい世界観だと思います。
                 で、そのファティマがエトラムルだと、何故悪いのか?
                 そもそも、騎士のサポートや隠密行動への同行、ある程度の生身での戦闘も考慮して、ファティマは少女の姿で生み出されました。そこには、可憐な少女を守るということで、騎士に精神的な安定をもたらす効果も考慮されていたでしょう。
                 それを「GTMを動かすだけの装置」としてだけ洗練化させたのが、エトラムルです。
                 ですが、生身でのGTM外での活動能力と一緒に、エトラムルは大事なものを捨ててしまった…それが「GTMへの母性」です。そして、御承知の通りデモールは、デモール本体の不安や恐怖を、エトラムルが受け止められなかった。なので、デモールは不調をきたし、ついにはエトラムル専用GTMという奇抜な発想を捨ててしまったのです。

                 

                 

                 

                 では、母性を持ったエトラムルを作ればいいのでは?そう思うんですが、二つの観点から現実的ではないようです。まず、デモールの開発を手動してきたバルター・ヒュードラー博士の存在。ファティマを嫌悪している彼女のお陰で「ファティマの能力がバラバラのために生まれる不安定さ」が排除されたGTM、それがデモールです。恐らく、ヒュードラー博士の個人的な気持ちとしても、エトラムルへ母性を乗せるのは嫌でしょう。
                 それと、こっちが多分本筋かもですが…エトラムルへ母性を搭載する、これってつまり「普通のファティマが母親としてやってること全てを、エトラムルもできるようになる」であって、イコール「普通のファティマになる」だと思うんですよね。そっと撫でてやる手が必要だし、服を脱いで裸を見せられることも求められるかもしれません。つまり、ファティマの少女の姿には、その全てに意味があったということになるのです。
                 余談ですが、現在アウクソーはミースと共にバッハトマにも出入りしてます。アウクソーについては廃棄処分を免れたようですが、事実上の壊れファティマになってしまった。しかし、彼女を見たツバンツヒは「アウクソーは壊れていないような気がする」と言っています。この謎をずっと以前は考えてたんですが…アウクソーは「シュペルターにお別れの挨拶をしようとしたら、声が聴こえなくなっていた」と言っていました。
                案外、アウクソーの不調は「GTMへの母性の一時的な喪失」なのかもしれません。
                 それは、彼女がGTMの母である以上に、超帝國剣聖(カイエン)の恋人であることを望んだから…そして、その未来が全て奪われてしまったからかな?なんて思ったけど…どうでしょうね。

                | ながやん | 世界観 | comments(4) | - |
                第311回FSS考察「タイム・パラドクス?」
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                   はい、皆様お疲れさまです!師走ですね、師匠も走る季節ですね。FSSだと、ハイアラキ師匠やロードス公が走ったりするんでしょうか。この時期はお茶や踊り、お花の先生が月謝の未払い分を回収するため、江戸を走り回ったため師走というそうです。

                   さて、今日は最新号と単行本、どっちの話をしようかなと思ったんですが…まずは、月刊NT誌の最新話についての、ちょっとしたお話をしたいと思います!

                   

                   ドラえもんのエピソードに、こんな話があります。
                   のび太の宿題を引き受けたドラえもん、しかしあまりに多過ぎて朝までに終わりそうもない。そこでドラえもんは、タイムマシンを使います。二時間前、四時間前、六時間前、八時間前から、それぞれ自分…未来の時間軸のドラえもんを連れてきます。
                   そうして五人がかりで宿題は終わりました。
                   ところが、寝入って二時間後、二時間前の自分が迎えに来ます。
                   渋々二時間前に行き、宿題を手伝う。
                   戻って寝ると、今度は四時間前の自分が迎えに来る…
                   これはコミック五巻「ドラえもんだらけ」というエピソードです。あの伝説の名台詞(迷台詞?)の「やろう!ぶっころしてやる!」も見られますね(笑)

                   

                   昭和の時代だった当時は、タイムスリップものでは常に「過去、現在、未来が一本に繋がっている」と考えられていました。そもそもドラえもん、のび太の「ジャイ子と結婚する未来」を改ざんするために現代にやってきてますしね。
                   過去を変えることで、現在と未来も全く変わってしまう。
                   これは名作映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でも同じ世界感です。
                   それ故に、多くのSF作品では過去への干渉は制限されてきました。
                   さてさて、我らがスーパーおとぎ話、FSSではどうでしょうか!?

                   

                   今月号でついに、先月号の星団暦7444年のカラクリが明かされました。
                   ええ、女魔帝ゴリリダルハルがラキシスの変貌した姿では?という自分の予想、これは全く的はずれでしたね。また、ヴィーキュルたちがツインスイング関節を持っていることも、直接GTMとは関係ありませんでした。この時代に干渉するにあたり、GTMを参考に自分をパワーアップさせた、的な解説をポーターがしてくれましたね。
                   ラキシスたちが閉じ込められた空間は、約55億年後のボォス星、シャルデファーという地名の場所です。この55億年後というのが、宇宙を旅するザ・ウィルの船内時間では星団暦7444年ということになります。
                   つまり、ヴィーキュルはラキシスたちをタイムスリップさせたんですね。
                   恐らく、ヴィーキュルに「星団暦に干渉しない戦場」を用意する必要があったのかも。

                   

                   で、さらには…ヴィーキュルたちの再生能力についても、ポーターから解説がありました。ヴィーキュルたちは、55億年後のボォスにラキシスたちを誘拐、監禁しています。そして、自分たちで用意した戦場に、ヴィーキュルたちが実際に存在する時空から分身を送り込んでいるようなもんなんですね。
                  この際、55億年後のボォスを維持するエネルギーを持ち込んでいます。
                   それは同時に、自分たちをその時間と空間に固定するエネルギーでもあります。
                   そして、攻撃されても再生するヴィーキュルたちのカラクリは…実は「持ち込んだエネルギーを使って、元からヴィーキュルがいた時空から無傷の自分を持ってきている」というものでした。

                   

                   さあ、ちょっとややこしくなってきましたね?
                   ここで冒頭、ドラえもんの物語を思い出してみてください。
                   例えば、女魔帝ゴリリダルハルが傷付いたとします。彼女は、元いたヴィーキュル時空に存在する本体から、無傷の姿を持ってきて補填します。
                   では、元いたヴィーキュル時空は、過去でしょうか?
                   それとも、未来?
                   過去であれば、傷付いたゴリリダルハルは、既に以前「未来の自分に肉体を与える」という経験があったことになります。…ドラえもん理論でなら、ですよ?逆に、未来であれば、再生した今のゴリリダルハルは、今後いつか過去に肉体を与えることになります。
                   勿論、ヴィーキュルも神々と同等、時間や空間の制限がない存在でしょう。
                   ミスト・ブレーカーが星系一つ分の質量を持ちながら、剣のサイズなように…ヴィーキュルに関しても恐らく、質量や時間軸、そして空間や次元の論理すら超越しているかもしれません。

                   

                   現代のSFでよく使われる時間軸の概念は「平行世界の可能性理論」みたいなものです。例えば、バタフライ・エフェクトという言葉がありますよね?これは「地球の裏側で蝶々がはばたくだけでも、世界のあらゆる事象が影響を受けるかもしれない」というものです。
                  南米のジャングルで、蝶々がはばたくか、それともはばたかないか。
                   たったそれだけのことが、ありとあらゆる事象に影響するとしましょう。
                   宝くじがあたるかどうか、恋人への告白が成功するかどうか、運命の出会いが起こるかどうか…そうしたものが、ささいで無関係に見えるものと繋がっている。
                   このバタフライ・エフェクトと関連付けて考えられているのが、平行世界の存在です。これは「過去を変えると、現在や未来も変わる」という、いわゆるドラえもん世界の理論とは異なります。つまり「過去を変えると、今までの現在や未来と別に、平行世界の現在や未来が生まれる」というものです。単純に世界が分岐して枝分かれする。そして、今こうしている間も世界は無限大の可能性で並行世界を増やし続けているという訳です。

                   

                   例えば、ゴリリダルハルが過去の自分を持ってきて、傷を再生させるとします。すると「未来の自分に身体を取られた自分がいる世界線」と「未来の自分になにもされていない自分の世界線(元のいた世界線)」が生まれる訳です。ちょっとややこしいですね…ようするに、ヴィーキュルたちは無数の並行世界から自分を持ってきて再生するのですが、過去や未来の自分に不都合が起きたりはしないのです。
                   ただ、この再生を行うために、持ち込んだ膨大なエネルギーを使っているようです。
                   そしてそれは、マグナパレスのバスターランチャー三連発で吹き飛ばされました。
                   で……トドメにポーターは、ノヴァフレームを使うそうです。しかも、すえぞうがデルタ・ベルンを消し飛ばしたものとは、比較にならないくらい強い威力だそうで…大丈夫ですかね?ラキシスたち、無事に元の時代に帰れますかね?
                   因みに当たり前ですが、ここでラキシスが死ぬと…本当にラキシスは死んでしまいます。星団暦3035年、元のラキシスがいた時代の人間から見ると、突然ラキシスが消えたように見えるでしょう。実際、AKDでは「旅行中の姫様の反応が突然消えた!?」と、パニックになってるかもしれません。ラキシスが突然消えたので、天照は恋ダウドにマグナパレスを貸し、ポーターもそれを察知してやってきたのかも。
                   さあ、新年になればいよいよ決着でしょうか!?
                   来年もFSS、盛り上がっていきたいですね!

                  | ながやん | 世界観 | comments(6) | - |
                  第308回FSS考察「放て!超必殺技!」
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                     はい、皆様こんばんは!遅れてしまってごめんなさい。ちょっと朝から風邪気味で、ぐっすりとベッドの中で休養を取ってました。すっきり元気になったので、こうして今週もFSSの謎知識や妄想をお届けできる訳ですね。
                    今回は、FSSの騎士が持つ剣技の中でも、超必殺技たるあの剣技のお話です。
                    いやでも、割とみんな気軽にぶっ放してる気がするんですけどね。

                     

                     マキシマム・バスター・タイフォーン。
                     あらゆる剣技の頂点に立つ、究極の剣技です。その威力たるや、生身の騎士でも、モーターヘッド(ゴティックメード)を完全に破壊することが可能です。名実ともに最強剣技なんですが、その使用には条件があり、威力に見合うだけのリスクがあるみたいですね。今回は、そのマキシマム・バスター・タイフォーン、通称MBTについて語っていきたいと思います。
                     まず、MBTの特徴をおさらいしてみましょう。

                     

                    1.剣聖レベルだけが使える剣技
                     過去に作中で、MBTを放った人間は限られています。僅かに三人、ログナー、カイエン、プロミネンスの三人です。作中では今まで四回使われ、この三人だけがMBTを解き放ちました。カイエンのみ、二回使っていますね。
                     デコースやスパークといった、天位レベルの騎士たちも多彩な技を使いますが、MBTを使ったことはありません。恐らく、MBTを使える騎士は「剣聖レベルの力を持った騎士」に限られるのかもしれません。普通の騎士はおろか、天位騎士でも使うことの難しい剣技だと思われます。

                     

                    2.突出した驚異的な破壊力
                     MBTの特徴の一つに、あらゆる剣技の中でも最強の破壊力を持つことがあげられます。その威力たるや、生身の騎士でもモーターヘッド(ゴティックメード)を破壊することができる程です。皆様が御存知の通り、ゴティックメードはモーターヘッドの時代の頃から、あらゆる兵器の頂点に立つ最強のマシーンです。基本的に、ジョーカー星団でモーターヘッドを倒せるのは、モーターヘッドです。
                     コミック四巻にて、鉱山に陣取るゲリラたちにメイユ・スカがモーターヘッドを投入しています。残念ながら、メトロ・テカ・クロムの地雷も役に立たず、生身の人間ではモーターヘッドに対して無力です。ただただ虫けらのように駆逐されるだけなんですね。モーターヘッドが対人ブラスター等で、人間を的確に一人ずつ殺してゆきます。全てファティマのオートで事足ります。勝負にならず、ただただ処理されてくだけなんですね。
                     そんなモーターヘッドに、生身で勝てる唯一の剣技…それがMBTなんです。

                     

                    3.隙がでかい
                     これは、あくまで私感です。自分は若い頃に格闘ゲームをやってて、鉄拳やKOF、スト3なんかを熱心にやってました。相応にして、格闘ゲームでは「高い威力のある技ほど、リスクが伴う」というのが常識です。つまり、MBTにもその高威力に伴うリスクがあるんだと思います。
                    それが、技を放つ直前の隙であり、放った直後の隙だと思います。
                     例えば、世間であまりにも有名な必殺技、波動拳とい昇龍拳。これは、ストリートファイターシリーズのリュウとケンが使う、格闘ゲームにおける必殺技の代名詞です。波動拳は相手に気を飛ばす技で、離れていても攻撃できます。反面、気を放った瞬間に隙が生まれます。昇龍拳は、あらゆる攻撃を無効化しながら、頭上へ向けてアッパー攻撃を放ちます。天へと昇る竜の如き強力な一撃ですが、ジャッピングアッパーの終わり、下降中は無防備になります。
                     強力な技には、リターンに釣り合うリスクがあります。MBTも同様に、最強の一撃を放ったその瞬間…無防備な弱点をさらしてしまうのかもしれません。

                     

                     はい、どうでしょうか!最強の剣技だけに、MBTに倒せない相手はいません。最新の連載でも、プロミネンスに対してヴィーキュルの親衛隊クラスが盾による防御を試みました。しかし、プロミネンスのMBTでその守りは完璧に粉砕されていたように思えます。
                    しかし、MBTは諸刃の剣…一撃必殺ながらも、それで倒せぬ時はピンチを招きます。
                     MBTを戦いで使って、その隙に漬けこまれたのがカイエンです。若かりし頃のカイエンは、勝ちに焦って敵のリンスにMBTを放ちます。これはギリギリで避けられ、ダイバーパワーと思われる攻撃で逆襲されます。どの剣技もそうですが、どうやら地面に足をつけていないと全力を出せないようです。ダイバーパワーで浮かされたカイエンは、そのまま敗北を喫しています。
                     余談ですが、ブラックスリーの浮遊城襲撃のさい、ログナーがボスヤスフォートの召喚した異形に対してMBTを使用しています。MBTとは「全力を振り絞って、一撃必殺の攻撃を解き放つ」というもので…ログナーも、その溜めのモーションで強い踏みしめを見せています。両足で大地を踏み締め、力を振り絞ることが肝心なんですね。それを知ってるから、リンスはカイエンを大地から引き剥がしたという訳です。

                     

                     MBTが最強の剣技であることに、疑いの余地はありません。しかし、いつでも、いかなる時でも、MBTをぶっ放しとけばOKという訳ではないようです。だからこ、多彩な剣技があり、騎士たちは状況と力量を考慮して使いこなす訳です。
                    結論、MBTは「これで倒せる!」と確信した時に放たれる大技なのかもです。
                     プロミネンスは、相手のヴィーキュルが記憶にない防御力を見せた時、迷わずMBTを使いました。相手に当てれば、大ダメージの大技です。そして、かわされない限りは致命的な隙を産まないようにも見えました。この剣技はこれからも、剣聖レベルの騎士たちによって多彩なドラマを生んでゆくでしょう。個人的には、マキシが使うところを早く見たいですね!

                    | ながやん | 世界観 | comments(2) | - |
                    第304回FSS考察「おっきいことはいいことだ!」
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                       はい、皆様こんにちは!ようやく暑さも一段落ですが、台風がまた来て、その後は残暑が戻ってくるかもしれません。自分が住んでる土地は、そろそろ朝夕はストーブが欲しくなる季節ですけどね。
                       さて、今日は以前モーターヘッドの時代にやったかもしれない話題を、改めてゴティックメードでしてみたいと思います。皆様はGTM、全高何mだと思いますか?因みに、一般的なMHは16mで、これは顎の下(肋骨にあたるフレーム)までの高さです。頭頂部まで含めると、マストが長い破烈の人形とか大変ですからね(笑)そんな訳で、今日はロボットの大きさの話。

                       

                       因みに、MHは全高の上に頭部や角飾り等があるため、実質的な全高さはもう少し高くなります。KOGとか頭部はメチャクチャ大きい(中にサブのイレーザーエンジンと、何でも作れるファクトリー機能が入ってる)ので、実質18m以上はあるでしょう。それに対してGTMの全高の設定は『騎体の一番高いところまでの長さ』になります。つまり、カイゼリンみたいに王冠っぽい角がドーン!ドーン!って騎体は、先っちょまでの高さになりますね。ここは密かな設定変更で、それを加味すると…MHとGTMは、そこまで大きさが違う訳ではありません。

                       

                       しかし、MHに比べてGTMが大型化しているのは確かです。カイゼリンの全高は26.7m…つまり、一般的なMHの顎下より、10mは高い計算になります。カイゼリンの角をチョキンと切っても、目線が三つも四つもGTMの方が高い。
                       何故、設定変更に伴い大型化したのでしょうか?
                       ここからは推論ですが、多分GTMは『スーパーロボット』だからじゃないでしょうか。勿論、スーパーだリアルだというカテゴライズ、これ自体はなんら意味を持ちません。スーパー系かリアル系かは、スパロボに出演して味方になって「さて改造したいが装甲と運動性どっちをあげようかな」って時になるまで、全然意識しなくてもいい考えです。
                       ただ、カイゼリンを含むGTMは、永野護先生の中でスーパーロボットなのです。綿密な設定に基づくリアリズム、リアリティに溢れた描写がされていても、スーパーロボットなのです。

                       

                       ここ数年のロボットアニメは、比較的小型のロボットが主流でした。大人気を博したコードギアスのロボット、ナイトメアフレームは4.5m前後です。これはかなり小さく、ボトムズのアーマードトルーパーと同じくらいですね。クロスアンジュのラグナメイル、ヴィルギスが7.8mと、エアバイクから変形するだけあって小型の部類ですね。
                       バルキリーは初代よりは大型化してますが、マクロスΔのVF-31ジークフリードが15m程、アルドノア・ゼロのカタクラフト、スレイプニールが13.5m。大きめの機体でも、ヴァルヴレイヴが20mとちょっとでしょうか。
                       この辺りは、いわゆる『リアルロボット』の系譜にあたると思います。
                       ロボットにおけるサイズというのは、とても大きな意味を持ちます。スーパーかリアルかを論ずるのも時には楽しいですが、ロボットを主題とした娯楽作品では『大きいのか小さいのか』がとても大事です。
                       ロボットが小さいほど、キャラクターに密着したガジェット、身近な乗り物への感覚が近付きます。また、サイズが人間に近付くことは、戦闘時の生々しさを演出ることもできるでしょう。身近にありそうなサイズが、恐怖や親近感、自動車等の延長のように思わせてくれるのです。
                       逆に、大きなロボットは非現実感を与えます。現在の人類で建造不可能なロボットというだけで、非日常への解放感を与えてくれますね。また、ロボットがもつダイナミズムを演出するには、巨大なロボットほど効果的と言えるでしょう。人は太古の昔から、大いなる存在へ畏怖と畏敬の念を感じるものなのです。
                       勿論、ここ最近でもキャプテン・アース等、超巨大ロボットを扱った作品はあります。

                       

                       で、ついでだからガンダムの話もしておきましょう。今やロボットアニメの金字塔、ガンダムシリーズのモビルスーツ…実は、モビルスーツのサイズも作品に寄ってまちまちです。ここでは、宇宙世紀シリーズのガンダムをまず見てみましょう。
                       ざっとまとめるとこんな感じです。

                       

                      ・ガンダム(UC0079)17.8m
                      ・Zガンダム(UC0087)19.85m
                      ・ZZガンダム(UC0088)19.86m
                      ・νガンダム(UC0093)23.0m
                      ・ユニコーンガンダム(UC0096)21.7m ※デストロイドモード時
                      ・Ξガンダム(UC0105)28.0m
                      ・ガンダムF91(UC0123)15.2m
                      ・V2ガンダム(UC0153)15.5m

                       

                       ガンダムのサイズというのは、これはプラモデル、いわゆるガンプラの商品展開の都合もありますが…作中では『恐竜的に進化し巨大化してしまったMSを、最新技術でダウンサイジングする動きが広まった』と説明されています。一番大きなΞガンダムは、丁度GTMくらいの大きさですね。二十年後のF91とは、10m程違うことになります。
                       この、ガンダムのサイズというのは非常に絶妙なところです。
                       これより小さいと、巨大機動兵器のダイナミズム、非日常感が薄れてしまう。
                       これより大きいと、ちょっと科学考証的にリアリティが危うくなってくる。
                       MHやGTMもこのサイズ層というのは、決して偶然ではないと思いますね。
                       ガンダムでは、初期から巨大な兵器特有の恐ろしさ、それを大きさで演出してきました。様々な新兵器や新技術が搭載される都度、ガンダムは大型化したのです。しかし、F91やVガンダムでは、小さくスマートにしつつ、盛るところは盛るといった感じで…実は、小型MSになってからのアニメでは、意外と『パイロットが生身を晒すシーン』が多いんですよ。セシリーやウッソが、ハッチを開けて顔を出すシーン、これは小型化したサイズだからこその『登場人物がある程度躊躇や危険を感じない高さ、大きさ』になったことで、可能になった芝居かもしれませんね。

                       

                       GTMになって巨大化したことで、一層兵器としての恐ろしさ、ロボットのスケールの大きさが強調されたように思えます。かといって、こだわりのリアリティは決して消えず、むしろ新しい側面を見せ始めました。
                       以前のMHは、戦闘での汚れ、オイルの臭いや駆動音など、五感の全てで味わうロボットでした。そこは変わりませんが、GTMは基本的にオイル汚れはないそうです。ボークスのカイゼリンの解説で、永野護先生が言ってました。スミ入れ厳禁だそうです。そして新たに、冷却による凍結、凍りつく描写なんかが随所に用いられていますね。センサー系のレーザー光線が走って、以前にもまして強烈なメカニカルノイズが響き渡る…また、デザインもシルエットの違いを強調するのではなく、ツインスイング部はほぼどのGTMも同じとしつつ、細やかな差異で魅せてくるような気がします。
                       因みに全高26.7m、だいたいマンションの8階〜9階くらいの高さです。
                       お暇な時は、手近な高層建築に登ってカイゼリンの大きさを実感してみてはいかがでしょうか。

                      | ながやん | 世界観 | comments(3) | - |