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今週、お休みします
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    すみません、今週のFSS考察はお休みさせて頂きます。

    落ち着き次第、再会しますので宜しくお願い致します。

    | ながやん | 政治経済・時事 | comments(11) | - |
    すすす、すまーんっ!(滝汗)
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      今月、どうしても年末進行でブログ更新する時間がございませぬ(汗)

      本当に申し訳ない、冬コミ原稿と仕事の原稿で手一杯でする。

      沢山コメントいただけて嬉しい、ありがとう!でも、レス返せないっ!

      今週と来週、ちょっとFSS考察はオヤスミいたします。

      年内にもう一回は更新したいなと思ってますので…

      本当にすみません、ご勘弁を〜(しゅだっ!)

       

      | ながやん | 政治経済・時事 | comments(2) | - |
      178回FSS考察「ジョーカーで人身売買は儲かるのか」
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        混迷を極めるハスハの大地では、今日も多くの難民が溢れかえっています。
        街道を逃げる難民たちは、時にはGTM戦に巻き込まれてしまいます。
        赤十字等にレスキューされた後、彼らを待っているのは…もうご存知ですね。
        現在のハスハでは、ひどく計画的な人身売買が横行している様子。
        コミック13巻にもある通りの手口で、多くの命が売られていきます。
        でもでも、ちょっと待って下さいよ…これ、おかしくないですか?
        本当にジョーカー星団で人身売買って、利益が出るんでしょうか。
        今日はそんな、重箱の隅をつつくようなお話です。

        あ、さて…現在ハスハで行われてる人身売買の手口は以下の通り。
        まず、無理やりGTM戦に難民を巻き込みます。
        その上で赤十字等のNPOにレスキューさせます。
        レスキューされた怪我人たちは、多くが宇宙ステーションへ…
        そして国家の監視が届かぬ無法地帯、宇宙でさらいます。
        でも、ちょっと考えるとこの人身売買、儲かるんでしょうか?
        事業には全てコストとリスクが伴うのが常識です。
        コストとは必要経費、リスクとは考えうる幾つかの損失です。
        ジョーカー星団で上気の手法での人身売買、儲けは出るのでしょうか?

        まず、ブーレイ傭兵騎士団のGTMラムアドが騒ぎを起こしてますね。
        わざと難民を巻き込むように戦闘を拡大させています。
        …これ、はっきり言って膨大な予算を食ってないでしょうか。
        御存知の通り、究極の兵器であるGTMにはお金がかかります。
        製造費や維持費は勿論、戦場に展開するだけで莫大な出費です。
        フィルモアの騎士団がテレポートで地上展開するだけで、予算が…(汗)
        つまり、GTMを使うということはお金がかかるのです。
        それに見合うだけのリターン、いわゆる利益があるのか。
        GTMを使っておいて、難民を何人売りさばけるのでしょうか。
        さらに言えば、GTMを使って難民を宇宙ステーション送りにし…
        更にそこを海賊がGTMを使って襲う、これはお金がかかりますよー?
        それだけの予算を突っ込んでやるからには、難民は高く売れる?
        どうでしょうか、果たして人身売買される人間にそこまで価値があるのか?

        ジョーカー星団は衰退期とはいえ、地球とは比べ物にならない超科学文明です。
        心臓をふっとばされても、処置すれば助かるし、医術が高レベルなのは周知。
        つまり、売り買いされる人間は臓器等が目当てではない訳です。
        で、ジャコーの言う通りに労働力として売り買いされてるとすると、ですよ?
        ジョーカーの科学文明は、本当に奴隷労働力を必要としてるのでしょうか。
        ジョーカーの歴史には、アンドロイド的存在の歴史がかつてありました。
        その上で今では、ファティマという人工生命体すら作れるのです。
        それをわざわざ、高いコストとリスクを払って人さらい…割に合うのか。
        奴隷として働かせる「廉価版ファティマ」を作ればいいのではないか、と。
        さあ、皆様はどう思いますか?本当に人さらいと人身売買、儲かりますか?

        結論から申しますと、作中での人身売買には、世界観にマッチした背景があるかと。
        つまり、あの一連のマグダルを巻き込んだ人さらいには、意味がありそうです。
        GTMを動員してまで、人間を労働力として売り買いする意味があるとみました。
        まず、鍵となるのは現在のハスハの状況と、ブーレイの裏にいる連中です。
        ブーレイ傭兵騎士団の正体は、ご存知フィルモアのノイエ・シルチスです。
        教導騎士団こと萌葱グループが、今回のブーレイの正体ですね。
        GTMの供給はシステム・カリギュラが行っているようです。
        ティルパーやアドー王たち、フィルモアの暗部が動かしてる騎士団です。
        彼らは本気で「ハスハの大地を乗っ取りフィルモアを移転させる」と思ってます。
        そう、実は人身売買は「ついで」で、本命の別の目的があると見ました。
        ハスハ乗っ取りのためには、難民は邪魔なので減った方がいい。
        かといってフィルモアが表立って難民を殺してはイメージが悪い。
        そこでブーレイを使って減らし、死ななかった連中は売りさばく。
        宇宙でなら治外法権、国家は我関せずなのでイメージも傷付きません。
        これがまず一つ…そして、ジャコーの言う通り需要もあるのでしょう。
        そう、人身売買で売り買いされる「労働力としての人間」には価値がある。
        高度な科学文明のジョーカーでも、奴隷にやらせたい仕事があるのです。
        資源衛星等での重労働は、恐らくロボットでは無理なのでしょう。
        ちゃんと判断力を持った人間が直接やらねばならない仕事があるのです。
        考えてもみてください、GTMには騎士、つまり人間が乗りますよね?
        それって多分、騎士の反射神経もそうだけど、判断力が必要なのです。
        同様に、危険が伴う採掘衛星等の仕事は、判断力ある人間が必要なのかも。
        結論、悲しいかなジョーカー星団でもブラック企業はあるってことですね(笑)

        フィルモアを始め、いくつかの国は本気でハスハに乗り込んできてます。
        ハスハに領地を持って、占領して我が物にして、引っ越そうとしてます。
        だから、難民が邪魔…ブーレイを使って口減らしをこっそりしている。
        そして、ブーレイで殺し損ねた分を、宇宙で間接的に売っぱらっているんです。
        怖いですね、はっきりとした確証はないですが、国家による犯罪です。
        マグダルをはじめ多くの人が、過酷な環境で強制労働させられる訳です。
        あの13巻のワンシーン、背景はこうではないかなと…恐ろしい一面ですね。
        | ながやん | 政治経済・時事 | comments(7) | - |
        160回FSS考察「今だから語りたい難民問題」
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          今、欧州で問題になっているシリア難民をご存知でしょうか?
          今日は、まだまだ自分も不勉強ですが、難民問題を語りたいと思います。
          現在、内戦が長らく続くシリアから、多くの市民が難民として流出しています。
          シリアという国は、実は「人類最古の市街地」と呼ばれる文化遺産がある国です。
          ですが、アサド政権の独裁が長らく続き、泥沼の内戦状態にあります。
          そして悪いことに、ISISといったイスラム系過激派のテロにも晒されています。
          シリアの反政府運動も、ISISも、アサド政権を攻撃しています。
          対してアサド政権は、化学兵器を使ったとの報道もありました。
          国連加盟国各国も、足並みが揃わず効果的な手を打てずにいます。
          アメリカと欧州各国は、アサド政権に対する反政府運動を支援しています。
          しかし、同じ「アサド政権の敵」でも、ISISを許してはいません。
          ですが、ロシアは独自にアサド政権を支持、敵対するISISを攻撃…
          ISISを攻撃してるという名目で、アメリカ等が支援する反政府運動も攻撃しています。
          未だ大国は地上軍派遣をしぶり、空爆が続く中…シリアの民は国を捨てているのです。

          さて、この状況…FSSの魔導大戦に少し似ているとは思いませんか?
          そう、あらゆる大国の策謀が交錯する、ハスハの現状に少し似ています。
          勿論、ハスハが非道な独裁国家だったかというと、そうではありませんが。
          ただ、現在ハスハでは大量の難民が流出、国境線地帯は大混乱しています。
          それというのも、首都ペイジが落とされる程の戦乱に巻き込まれたからです。
          ハスハは分断され、フィルモアやクバルカンといった大国が影で暗躍しています。
          そんな中、難民たちはGTM同士の戦いに巻き込まれ、人身売買にさらされ…
          そういうFSSの作中で起こっている事件は、現実にこの地球の今にも存在するのです。

          では、何故難民問題は起こるのでしょうか?
          原因は多岐にわたりますが、単純に言えば「平和な国で暮らしたい」と思うからです。
          現在のシリアも、作中のハスハも、すでに日常生活が維持できない戦場です。
          そういう場所では、仕事をして家庭を築き、子を育てていくことは不可能です。
          シリアでは今も、アメリカやロシアの空爆と政府軍の反撃で、市民が死んでいます。
          今の日本に住む我々の「仕事して帰宅して、飯と風呂、そして寝る」すらできません。
          そういう日常のすぐとなりに、突然理不尽な死が訪れるのがシリアやハスハです。
          そんな国ではまともに暮らせないから、平和な国を求めて出てゆく…これが難民です。
          シリアの場合、地中海を渡って欧州、特に難民受入態勢ができてるドイツを目指す。
          しかし、ドイツをはじめとする欧州から見ると、難民たちはウェルカムではありません。
          どの国も難民を受け入れるには、多くの資金(税金)と手間、なによりリスクが生じます。
          例えば、考えてみてください…日本は人口のほぼすべてが「日本人」ですね?
          ここにある日突然、北朝鮮から多くの人々が難民として押し寄せたら、どうでしょう。
          人道的な見地からは、助けるべきですが…非常にデリケートな問題をはらんでいます。
          異なる二つの民族が同じ国土で、同じ国家で仲良くくらしていけるかが、まず一つ。
          次に、押し寄せた難民の衣食住、これのお金はどこからでるかが、ありますね。
          最後に、難民はいつまでいるのか、何年後に元の母国へ帰るのか…収拾の問題。
          今、我々に必要なのは「日本にも難民がくる、そう思って考えよう」という意識です。
          因みに日本政府は現在、ほぼ全ての難民の受け入れを拒否しています。
          難民申請をして日本に受け入れられる外国人は、百人に一人とも言われてますね。

          あ、さて…ハスハから大量に溢れ出た難民が、街道を埋め尽くしています。
          そして、そんな難民たちを襲うのは…非道な人身売買と、大国間のエゴです。
          まず人身売買…マグダル皇女もさらわれました、黒幕はカリギュラでしょうか?
          意図的に難民をGTM戦に巻き込み、赤十字が救出した後の宇宙でかっさらう…
          ジョーカー星団では宇宙は無法地帯です、星団法も及ばぬ無頼の海なんです。
          すでに「ハスハという国家の後ろ盾」を失った難民は、為す術もありません。
          身一つで、僅かな財産を手荷物に逃げ出した難民に、自衛の手は少ない…
          こうして多くの民が組織的に、人身売買組織、いわゆる海賊たちに襲われるのです。
          次に、フィルモアやクバルカンといった、大国の都合に振り回され、政治のカードに…
          例えば、クバルカンのノンナは難民船を出して独自に救出していました。
          しかしこれは、別に人道的な見地から行われた善意の厚意ではありません。
          クバルカンは、ハスハの一部の難民を助けることで、既成事実を作っています。
          「この土地の難民は受け入れた、故にこの土地は将来もらうぜ!」って感じですかね。
          フィルモアはもっと狡猾です、ズタボロになったハスハの中枢、ラーンに食い込みます。
          その間もずっと難民は放置して、とにかくハスハの頭を抑えようというのです。
          連載休載間際、ベラ国の空港には沢山の難民がいましたね…現実と同じです。
          危険なハスハを捨てて出国しようとする民を、ナルミは助けようとしてました。

          今日はあまり面白い、楽しい話ではなかったかと…すみません。
          我々日本人とて、いつ何時難民になるかはわかりません。
          日本という国家が平和に暮らせなくなった時は、脱出する人はいるでしょう。
          そんな時、日本人の我々はどこを目指すのか…約束の地はあるのか?
          難民に約束の地など、現実的に言ってありえません…だから辛いんです。
          少しでいいので、国を追われた流浪の民、ハスハを泣く泣く捨てた民を考えてみては?
          | ながやん | 政治経済・時事 | comments(0) | - |
          第134回FSS考察「復活の踊る人形」
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            月刊ニュータイプ4月号の表紙を飾った、衝撃的なGTM…
            皆さんもうおわかりですね、これは間違いなく破烈の人形。
            Mk3リッター・ジェットかと思われます。
            胸に燦然と輝く、踊る人形のマーキング!
            後ろになびく独特の、くさび状を連ねたスタビライザー!
            なにより、GTMになっても変わらない端正なマスク!
            これはどう見ても、破烈の人形ではないでしょうか。
            では、一緒に映っているネコミミファティマ、彼女は?
            今日は最新のGTMと、ネコミミファティマについて考えてみましょう!

            まず、件のネコミミファティマですが…静、ではないですよね、多分。
            静であれば、スーツの色は瑠璃色を基調としたものになる筈ですし…
            静は世にも珍しいS/M型のファティマ、しかしネコミミさんは…
            ソックスを見るに、多分S型ファティマではないでしょうか。
            勿論、静もS型(ミニドレスにソックス)という格好なのですが。
            どう見てもネコミミさんは、静ではないような気がします。
            では、誰なんでしょうか…自分の予想では、バルタンでは?
            バルタンは、ルーンの筆頭騎士イゾルデ・サヤステのパートナーです。
            何故、破烈の人形がミューズの静ではなく、バルタンなのでしょう?
            それは、デザインズ3のイゾルデのページにて説明されています。
            魔導大戦終盤、法皇ミューズはイゾルデに破烈の人形を託します。
            普段はMk4マッハ・シャルトマに乗ってるんですけどね、イゾルデ。

            さて、法皇から破烈の人形を託される…これはどういう意味があるのでしょう。
            何故、ミューズは自ら破烈の人形で前線に立たないのでしょうか?
            これが、彼が修行を経て一人前の法皇になった答なのでしょうね。
            一介の騎士として、破烈の人形と静しか持たぬ身でカステポーを流離った…
            そういう中での出会いと研鑽が、ミューズの中の法皇の器を開花させたのです。
            もうミューズは、軽々しくGTMに乗ることができないと悟ったのでしょう。
            そして、以前のスパンダ法皇が破烈の人形を持たせた、その意味を知るから…
            同じように、イゾルデへと破烈の人形を託した、そういうふうにも解釈できます。

            さて…この破烈の人形、本当に映画「ゴティックメード」の姿に変形するんでしょうか。
            このグルグルに巻かれた頭部フィギュア、どう考えても収まらないですよね…
            まあ、FSS必殺の「だってモーフィングするんだもーん!」でどうにかなるでしょうが。
            変形プロセスはMk2、それもエルガイムMk2に準ずるものと推察されますね。
            基本的にMk2〜Mk4、そしてスカイアギフト等も、変形機構は共通でしょう。
            両足と両腕を折りたたむようにして、頭を引っ込める…ん、おや?待てよ?
            Mk2の背中にあったような、プローラー時の上面になるバックパック、ないですね…
            破烈の人形、本当にこのまま変形するんでしょうか…ちょっとむずかしいような?
            この辺はやはり、連載再開とその後のストーリーを待つしかないんでしょうかね。
            余談ですが、破烈の人形もマグナパレスと同じく、エルガイムMk2が元になってます。
            破烈の人形の額、オデコを見てください…ね、エルガイムMk2と一緒でしょ?(笑)
            | ながやん | 政治経済・時事 | comments(0) | - |
            第128回FSS考察「テロリズムの裏表」
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              なにやら原稿で缶詰になってる間に、また痛ましい事件がおきてしまいましたね…
              憎むべきテロルの時代は、いつになったら終わるのでしょうか?
              広義の意味でテロとは「暴力による理念、主義の主張、表現」となります。
              ではでは、ジョーカー星団での最大規模のテロと言えば…そう、アレですね。

              星団歴4100年、かつての列強各国の残党は、AKDに対し反乱軍を結成。
              フィルモア・パルチザンを中心とした活動で、ユーパンドラの圧政に対抗します。
              これに対し、アマテラスを演じるユーパンドラは対話を呼びかけて演説。
              しかしその裏では、ゴーズ騎士団による過酷な弾圧があったようです。
              これが、世界を平らげたアマテラスが、神が作った世界のカタチ…
              今日はちょっと暗くて重い話ですが、このテーマに取り組んでみましょう。

              こうした娯楽作品の物語では、往々にしてよくある構成なんですが…
              圧政に苦しむ中、主人公は反乱軍に参加して戦況をひっくり返してゆく…
              ロボットアニメでも、エルガイムやダグラムなんかがストーリー的にそうですね。
              こうした作劇は当たり前ですが、「反乱軍側の視点」で物語が進みます。
              体制側は非道で残虐だったりして、反乱軍が正義の味方という訳です。
              …ですが、逆側から見てみるとどうでしょう…反乱軍はもしかして…
              そう、体制側から見ると、正義の反乱軍は一転、テロリストになります。
              どんな理由であれ、武力を行使して現体制の転覆を図る、これはテロです。
              ガンダムWやガンダム00なんかは、主人公はみんなテロリストですね(笑)
              では、どこに「テロリスト」と「正義の反乱軍」の分水嶺はあるのでしょうか。
              そして、ラベルたちフィルモア・パルチザンは果たして、どちらなのでしょう?

              まず、対話の可能な状態ではないという前提で話を進めるとして…
              ユーパンドラとラベル(反乱軍側)に対話がもてれば、話は早いんですが。
              そうではないから、反乱軍とAKDの間で武力衝突が起こるんですよね。
              で、この場合基本的に体制側(AKD)がディフェンス、反乱軍がオフェンスです。
              体制側には守るべき大義があり、反乱軍にも攻めるべき大義があります。
              体制側はユーパンドラの言う通り、ジョーカーの安定した政治、経済でしょう。
              アマテラスの星団統一によって、列強各国のウォーゲームは消滅しました。
              余興レベルの戦争で泣かされる無辜の民は、いなくなった…筈でしたが。
              どうやら「戦争をなくした世界そのものが民を泣かせてる」という事態のようですね。
              これでは本末転倒、反乱軍が決起した理由もこのへんにあるのでしょうが…
              どうもそれだけではないような気がします…反乱軍の事情も考えてみましょう。
              反乱軍はAKDが一部で行ってる過激な弾圧、差別、迫害と戦っています。
              ですが、よく考えてみてください…反乱軍の中心はかつての列強各国です。
              かつては彼らもまた、そうした弾圧、差別、迫害をする側だった可能性もあります。
              …正義とはでは、どこにあるのでしょう…戦争となれば、正義のぶつけあいは必定?
              その答はまだ、今の自分にはわかりませんが…物語は表裏の二面性が常にありますね。

              そんな中、ケンタウリ卿が言う通り、「強力なリーダー」が反乱軍には必要なのです。
              既にケンタウリ卿は気づいてるようですが、ラベルことコーラス6がそうですね。
              コーラス6を中心に結束した反乱軍は、やがてAKDを打倒、星団を解放します。
              しかし、民にとってAKDの治世と、反乱軍によるコーラス王朝復活と、どちらが是なのか。
              ぶっちゃけて言うと恐らく「自分の生命と財産、生活を保証してくれるならどちらでも」か。
              当然でしょう、力なき民にとってはこの世界では、それを祈り願うしかありません。
              選挙とかもあるにはあるのでしょうが、作中に描写がみられるのは一回のみ。
              ヴュラードの故郷、トラン連邦では議会と選挙があるらしき描写が描かれました。
              4000年台はもう、選挙なんて必要ないですね…良くも悪くもAKDの独裁ですから。
              まあ、そんな訳で、民にとってはどうでもいいのですが…「誰でもいい」訳ではありません。
              そこで登場するのが「権威」というお話…最後に今日は、権威について考えましょう。

              どうしてケンタウリ卿は、自分ではなくラベルがリーダーに相応しいと思ったのでしょう?
              騎士として強いから?NO!若く才能があるから?それもNO!それでは…
              そう、彼こそが「コーラス王朝で唯一生き残った王子」だからです…血筋、です。
              FSSとは常に、どこまでいっても「血の物語」という側面があるようですね。
              ラベルが持つコーラスの血、それは得ようとしても得られぬ「権威」なのです。
              権威とは、長い年月を経て凝縮された「徳」のようなものであり、無条件の地位。
              権威を崇める崇めない、信じる信じないはまた別として、権威とは揺るがぬ物なのです。
              故に、権威が大義名分を振りかざした時、人民は現状の変化に納得してしまうのです。
              思い出してみてください…明治維新、官軍が掲げた錦の御旗(天皇家の旗)を。
              日本の最高最強権威である天皇家を中心に、誰が正義で誰が敵かが明白になりました。
              人民は「錦の御旗を持ってるほうが正義」「錦の御旗と戦ってるほうが悪」と…
              そういうふうに簡単に納得してしまったのです…それは悲劇でもありますが。
              だから、ケンタウリ卿はラベルにリーダーに、コーラス6としてリーダーをして欲しい。
              それで初めて「安定したAKDの統治」を崩すことに、大義名分が得られるのです。
              権威による大義名分が確立しない限り、反乱軍はテロリストでしかないのです…

              ここからは私的な感想もあり、偏った意見もあるのでスルーでOKです(笑)
              ちょっとFSSの話題から離れますが、ISIS(イスラム国)…どうお思いですか?
              自分も不勉強なりに色々知り、「大義も理念もないただのテロ集団」だと感じました。
              彼らはイスラム教徒ですらなく、コーランの教えを曲解したカルト組織でもあります。
              イスラム教はもっと穏やかで慈愛に満ちた、博愛の精神を説いた宗教なのです。
              自分もFSSのアラート・エックスと同意見…まだ頭がいないので、怖くはないです。
              ISISは恐るべきテロ集団ですが、五、六年で自壊、消滅してゆくでしょう。
              その後の混乱を思うと胸が痛みます、まだまだ中東は荒れるでしょう…
              ですが、ISISが体制を維持して本当に「イスラム教国家」になることはアリマセン!
              …頭がいません、権威を持ったリーダーが出現していませんから。
              では、仮になんらかの権威を持ったリーダーが出現したとしたら?
              例えば、ムハンマドの生まれ変わりが現れたら…ありえない話ですが。
              そうなったら、今以上に戦乱は長引き、ISISの勢いは増すでしょう。
              ですが、覚えておいてください…ご都合主義とはいえ、ラベルたちには正当性があります。
              ISISやボコハラム等、現実のテロリストたちには、それは一切ないのです。
              ラベルたちの持つ正当性は、権威に基づく星団の解放…「元に戻す」ことです。
              複雑な中東情勢は一言では語れませんが、ISISのは一方的な侵略と虐殺です。
              少なくとも自分はそう思いますが、ラベルたちだってテロリストはテロリストですけど(笑)
              ラベルも刹那もヒイロも、ダバもみんなテロリスト…意外と多いんですよ、ロボ物主人公は。
              | ながやん | 政治経済・時事 | comments(2) | - |
              第125回FSS考察「来年のFSSを占う」
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                はい、師走の忙しい中、皆様いかがお過ごしでしょうか?
                今年も拙い文章&考察にお付き合いいただき、ありがとうございました。
                皆様も年末進行を乗り切り、どうかいいお年を!

                さて、来年のFSSにはどんな展開がまっているんでしょうか。
                まず、間違いなく嬉しいのは、最新13巻の発売ですね。
                現在、永野先生はビッグスケールの表紙画を作成中とのこと…
                今から楽しみですね!え?秋発売予定だった?…ま、まあ、あれよ!
                きっと「2015年の秋までには出るよ、確実に出るよ」って意味なんですよ(汗)

                他にはやはり、連載再開が期待されますね…はやく再開して!
                新たなエピソード「ツラック隊」が、今から楽しみで楽しみで。
                名だたる騎士が揃って集う、バーガ・ハリ無双が今から期待大!
                他にはやはり、ソープ&ラキシスがやってきてるということは…
                もしかしたらもしかして、マグナパレスの登場もあるかも!?
                ツラック隊の面々が当たる敵キャラGTMも、今から楽しみですね♪

                余談ですが、この時のソープスペシャルチューンのバーガ・ハリが…
                後のアトラへとデータを引き継いでゆくことになるらしいですね。
                ツラック隊のバーガ・ハリは、終戦後は元のチューンに戻されるらしいですが。
                やはり、ソープ印の最強チューンは、乗り手を選ぶってことでしょうかね。
                で、その副産物たる最強GTM、アトラを持つナイル・フェルノア…
                ここも「自称最強騎士団」なんですが、大侵攻の時は何してたんでしょう。
                ラーンはやはり、静観を決め込むのでしょうか…エンドレスの件も謎だし。
                この辺りの展開もやはり、楽しみとしか言いようがありませんね!

                さあ、2014年もあと少し…皆様の今年の一番のFSSニュースは何でしたか?
                来年も一緒に楽しくFSSライフを満喫しましょう!
                では、正月休み明けの金曜日、またお会いしましょう〜
                | ながやん | 政治経済・時事 | comments(0) | - |
                第119回FSS考察「声に出して読みたいFSS語」
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                  富野由悠季監督が、久々にガンダムの総監督として戻ってきましたね。
                  最新作「Gのレコンギスタ」には、自分も注目しています。
                  そして早くも、ネットでも話題騒然のファクター…それが「富野節」です。
                  アチコチで日本語が変だとか、文体がおかしいとか言われてますね。
                  しかし、それが富野節なんです、セリフ回しにインパクトがあるんです。
                  「なんだって海賊なんかをやるんですよぉ!」
                  「だって、世界は四角くないんだから!」
                  こんな意味不明な、電波な、そして奇妙な日本語が心地よい。
                  これぞ富野マジック、なんてすばらしい…まさしく富野節です。
                  この良さがもし、自分の文章を読んでくださるアナタにもわかるなら…
                  どうか、今はじめて富野節を体験する人にやさしくしてあげてください。
                  なんじゃこらーwwwwって楽しんでる人を、一緒に見守っていきましょう。
                  さて、セリフ回しといえば我らが永野先生のFSSだってかなり独特です。
                  一見してわかるザンダシティ語なんか、とてもファンキーですよね。
                  ですが、それだけではありません…今日はそんなセリフのお話。

                  FSSはロボット漫画であり、ファンタジーであり、SF…そしてお伽話です。
                  それらの全ての要素を持ち合わせているため、専門用語は多岐にわたります。
                  固有名詞にいたっては、人名、地名、兵器名、はてはお菓子や食事まで様々。
                  こうしたものの大半を、実はFSSは作中であまり説明していません。
                  それはなぜでしょう…理由は主に二つあります。
                  第一に、「作者がやりたくないから」…身も蓋もない!
                  FSSは漫画作品としては異例の、副読本が多数存在する存在です。
                  デザインズ、過去の作品集、クロニクル…他にも多数の書籍がありました。
                  これらに詳細を納めて、本編の作中での情報量をコントロールしてるんですね。
                  じゃあ、副読本を買えってか?副読本がないと楽しめない?
                  そんなことないです…あればあったで楽しいですけども。
                  第二の理由、「FSSがファイブスターストーリーズ、つまり物語だから」…ドヤァ!
                  今からこの、物語が物語であるゆえのお話をしますね。

                  そうですね、例を出すと…スパッドってありますよね。
                  光剣と書いてスパッド、まあ今はガットブロウがあるので出てきませんが。
                  いわゆるライトセーバー、ビームサーベルの類の武器です。
                  絵で見ると一目瞭然なので、説明する必要もないんですけどね。
                  名は体を表す、「光剣」と書かれると「あ、光の剣なんだな」ってすぐわかる。
                  ただ、「スパッド」とセリフにでてきた時…それが光剣だと瞬時にわかるか?
                  これがわかるんですね、漫画だから…それ以前に、物語だから。
                  物語という表現の中では「説明」よりも「描写」が優先して楽しまれます。
                  「描写」って具体的には何?とお思いのアナタ、以下の文章を読んでください。

                  ・スパッドの説明
                  ソープはスパッドを投げつけた。
                  金属製の柄から伸びた粒子の刃が、悪漢の頭に突き刺さる。
                  クローソーは間一髪のところで助かったのだった。

                  ・スパッドの描写
                  ソープはスパッドを投げつけた。
                  想いの一投で飛翔する光の刃は、きらめく輝きよりも速く悪漢を射抜く。
                  クローソーは間一髪のところで助かったのだった。

                  …さあ、「何が違うんだ」「お前は何をいってるんだ(AA略」となってるアナタ!
                  これが「説明」と「描写」の違いを、簡単にですが表したものです。
                  一巻冒頭、モラードの家を目指すも悪漢に拉致られたクローソー。
                  それを助けたコーラスの前で、悪漢はクローソーを亡き者にと銃口を向け…
                  哀れソープの投げたスパッドで絶命してしまう、というシーンがありましたね。
                  まず説明、これは簡単ですね…何がどうなったかを端的に書いています。
                  あるがままをただ書く、これが「説明」…レポート等ではこっちが重要ですね。
                  対して描写、これが物語を構成する重要なファクターなんです。
                  そこには「スパッドがどんな物か」という情報は、必要ありません。
                  事象に対して、主観ないし客観の視点で、間接的に状況を描く。
                  スパッドがどんなものか、それが悪漢のどこに刺さったか…それはわかりません。
                  しかし、ソープがなぜ投げたか、それがどれだけ凄いかは伝わりませんか?

                  物語とは「説明」をコンパクトに、できるだけ少なくする必要があるんです。
                  そして、表現の大半を「描写」で構成することこそが、物語たる所以なんですね。
                  これは小説でも漫画でも同じです、特に漫画は絵と一緒なので描写が多彩です。
                  セリフもないのに何か想いが伝わる、そんなヒトコマがありませんでしたか?
                  読書の秋、FSSを読むなら一度頭をカラッポにして、用語を忘れるのもいいでしょう。
                  なんの予備知識がなくても、実はFSSって興味さえ湧けば読めちゃうんですよね(笑)

                  余談になりますが、皆様の「声に出してみたいセリフ」はなんですか?
                  自分は先日の東京出張で、同業者仲間との飲み会で使ってやりましたよ…ええ。
                  「なんで熊本なんかに行くの?」って聞かれたんです。
                  そこで自分はこう答えました、ドヤ顔で答えましたとも。

                  「古い友人を尋ねるところです」

                  ソープの有名なあのセリフですね、一度使ってみたかったんだー(笑)
                  | ながやん | 政治経済・時事 | comments(2) | - |
                  第114回FSS考察「そして別れが訪れる」
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                    ☆ロボット犬AIBOのサポート、終了
                    http://blog.livedoor.jp/itsoku/archives/40087893.html

                    ロボット犬だから、ペットロストなんて来るはずがなかった。
                    ご主人様に寿命はあっても、機械だからアイボに寿命はないはずだった。
                    ご主人様が命尽きるとも、アイボは見送ってくれる…そう思ってた。
                    だが、だれがこんな最後を予想しただろう…アイボの方が先に逝く。
                    そう、ソニーは先日アイボのカスタマサポートを全面的に終了した。
                    こんな皮肉な結末、誰が予想し得たというのだろうか?
                    利益を生み出すのが企業の宿命ゆえに、悲劇は起きたのだ。

                    あ、さて…「だってそれ、家電製品でしょ?」と笑える人もいるだろう。
                    自分自身、アイボに触れたこともないので、正直実感がどうしても沸かない。
                    だが、ロボットが社会の重要なファクターとなる未来は、すぐそこに迫っている。
                    そして、それを歓迎する空気と、拒む本能とを自分たちはもう…読んでいる。
                    そう、FSSに登場するファティマたちは、遠い未来に訪れるかもしれない現実なのだ。

                    作中においてファティマは、完璧な生命体ゆえの制限を数多く受ける。
                    アイレンズをはめられ、生殖機能はなく、肌の露出さえ制限される。
                    人目をはばかりながら生きる彼ら彼女らには、基本的な人権すらないのだ。
                    そして、そんなファティマたちと騎士たちの別れを、自分たちは見てきた。
                    インタシティは多くの者たちに看取られ、緑の森で息を引き取った。
                    エストは動かなくなったバッシュの上で、黒騎士を探すのをやめた。
                    コーラスの騎士プルースは、求婚すべきパートナーを戦いで失った。
                    まだまだ沢山の別れを、自分たちは物語の中で淡々と見せられてきたのだ。
                    そこに悲劇を感じる情緒と感性が、時として騎士を狂わせ破滅に導く。
                    故にフィルモアでは、「ファティマを物として使いこなせ」と言われているのだ。

                    当然だが、ファティマたちにもメンテナンスやケアが必要との描写がある。
                    エストはモラードのところへ里帰りするし、他のファティマたちもそう。
                    バランシェファティマたちは今後、モラードやコークスのお世話になるだろう。
                    また、名も無き工場製ファティマたちもまた、必要に応じて施設等を使うのだろう。
                    もし、そんな「ファティマたちのアフターケア」が、打ち切られてしまったら?
                    そんなことはありえない、けども、もしかして…万が一、サポートが終了したら?
                    忘れないで欲しい、旧五巻で繰り広げられた凄惨な光景を。
                    打ち捨てられ、クーンのフレイムランチャーに焼かれたファティマたち…
                    そう、彼女たちはマスターがいなければ、人間どころか生物でもないのだ。

                    将来、多様なコミュニュケーション能力を有するロボットが出てくるだろう。
                    さらに遠い未来、もしかしたら有機的なロボットが生み出されるかもしれない。
                    それは禁断の生物の創造かもしれないし、全く違った形の進化かもしれない。
                    そうした時代の変化、文明の進歩を前に、自分たち人類はどう向き合うのか。
                    自ら作り上げた種の道を閉ざし、そのことに気付かない局面もでてくるかもしれない。
                    アイボはロボだろうか、家電だろうか、それとも…ペットだろうか、家族だろうか。
                    死にゆくハルペルを前に、騎士団をMHごと飛び出したハーレーの気持ち…
                    そういうものが今、アイボを所有する…飼ってる人たちに満ちているのかもしれません。

                    因みにアイボの修理&メンテナンスですが、引き受ける個人業者があるそうです。
                    満足なサポートを保証できかねるそうですが、最善の努力が尽くされるそうですよ。
                    ロボットを福祉や建設現場で活用しようという動きがある一方で、社会や法は不十分。
                    気軽に生み出されて、都合で未来を絶たれる存在を、生み出したくないですね。
                    | ながやん | 政治経済・時事 | comments(0) | - |
                    第111回FSS考察「ラーンと詩女の政治学」
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                      聖宮ラーンでは、詩女を新たに迎えたタイミングで、官僚機構が一新されるらしいですね。
                      そのことはデザインズ4やNT誌の連載で、何度か語られてきました。
                      これはどういうことでしょうか…今日は少しむずかしい政治の話です。
                      ただ、自分自身、無知で無学な人間に過ぎず、未だ勉強中の身です。
                      あまりいい話、正しい話は書けないかもしれませんが、ご了承ください。
                      詳しい方がいらっしゃれば、フォローしていただければ嬉しく思います。

                      さて、ミノグシアが詩女を事実上の頂点とした国家群であることは、ご承知の通りです。
                      この詩女が代替わりするタイミングで、官僚機構も全て刷新されるとのこと。
                      こういったシステムの「若返り」「生まれ変わり」には、どういう意味があるのでしょう。
                      そのメリットとデメリットを、今日は自分なりにまとめてお話したいと思います。

                      まずはメリットから…詩女が代わる度に、官僚機構が全員入れ替わる。
                      これはつまり、官僚自身が持つ既得権益が発生しにくい側面があります。
                      たとえば、ずっと代々ラーンで働いてる官僚がいたとしますよね?
                      すると、その人間には必ず「保身」の気持ちが芽生えるのです。
                      つまり「今後もずっとラーンの官僚でいたいなあ」という気持ちですね。
                      また、その人間がラーンの官僚であり続けるなら、取り入る人間もでてきます。
                      そうした人間同士の間に関係性が生まれると、既得権益が発生します。
                      既得権益とは「ラーンの官僚でいるだけで発生する利益」のことですね。
                      しかし、一定のタイミングで(しかも、予期せぬタイミングで)入れ替わるなら…
                      こうした「既得権益を産む土壌」は、育みにくくなるのです。
                      選挙ではなく、詩女が選ぶというのも、その助けになってますね。

                      次にデメリットですが…長期スパンでの政策実行に弊害がでるかもしれません。
                      例えば、50年かけて衛星ステーションを作るという計画があったとします。
                      この計画が途上にあるうちに、詩女が世代交代してしまったとしたら…?
                      計画に携わる官僚が全て、入れ替わってしまう危険性が生じますね。
                      この場合、引き継ぎ作業等はもちろん行われることとは思いますが…
                      どうせなら、同じスタッフの方がいい場合だってあるし、そのほうが多いです。
                      計画立ち上げから関わっていたスタッフが、途中で入れ替えになるのですから。
                      ただし、これはメリットで述べた「既得権益」と密接に関わってきます。
                      計画の核となる人物が居座れば、その周囲には人が群がってくるのです。
                      人とは欲を持ち、その制御が不得意なイキモノだということですね。

                      さて、ラーンは現在、詩女が入れ替わったにもかかわらず、代替わりしていません。
                      そのことが、マグダルを窮地に陥らせ、ヘアードの孤軍奮闘を招いているのです。
                      どうして現在、ラーンの官僚機構は腐りきってしまったのでしょうか。
                      実は、ムグミカの代から続く、まさに歴史の歪といえる時代が原因なのです。
                      ハスハの王女だったムグミカが詩女になった時、コレット王はラーンを無視しました。
                      孫娘ムグミカをラーンへと送り出し、詩女として表舞台に立たせることをしなかった。
                      玄室に閉じ込め、その威光を利用してミノグシアをハスハ連合王国に仕立てあげました。
                      その間、ないがしろにされてきたラーンの官僚機構は、次第に腐心していったのです。
                      そして、魔導大戦が始まり、ハスハは分裂、アトール聖導王朝は瓦解します。
                      戦乱の最中、ラーンは独自に詩女フンフトを呼び戻して擁立しました。
                      そして、制式な次代の詩女マグダルを、闇に葬ろうとしているのです。
                      これが、既得権益を持ってしまった人間のなせるわざですね。
                      ラーンの官僚たちは今、その地位に長くいたため、保身の気持ちがあるのです。
                      マグダルが戻ってくれば、自分たちは追い出され、新たな官僚が選出される…
                      ならば、「詩女が官僚を選ぶ」のではなく「官僚が詩女を選ぶ」のだ、と。
                      魔導大戦という非常時も、彼らにとっては好都合だったでしょうね。

                      政治という世界は結果の世界、結果がよければ全てが肯定される側面があります。
                      政治とは全て「民の生命と財産を守るため」にあるのですが…今のラーンは?
                      果たして、誰が今、ハスハの民の生命と財産を守るため動いているでしょうか。
                      そのことを念頭において、単行本化の前にもう一度、読んでみると面白いですよ♪
                      | ながやん | 政治経済・時事 | comments(0) | - |