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第283回FSS考察「永野護先生ってどんな人?」
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    はい、皆様こんにちは!先週はすみません…寝込んじゃって。
    今回はですね、趣向を変えてFSSの作者さんのお話です。
    そう、最近全く連載を休まない永野護先生のお話。
    古いファンは、マモルマニアとかを読んだ方もいるかも。
    自分も、いわゆる氏の伝記的なマモルマニアを読みました。
    これだけの作品を描く方だけあって、凄い人ですね。

     

    ・バッシュ誕生秘話
    ガンダムで有名なサンライズに出入りしていた、永野護先生。
    当時、富野由悠季監督は若い才能を集めて育てていました。
    当然「珍しい絵を描く奴がいる」と、永野護先生を見つけます。
    若きロックにーちゃんだった氏も、かなりイキッってたとか。
    「ロボもキャラも描けちゃうぜ!」などと、自信満々でした。
    しかし!サンライズ重役が並ぶ会議で、ホワイトボードに!
    さあロボを!描け!と言われて…全く描けなかったんですね。
    いやこれ、ちょっと今ならパワハラ?圧迫ナントヤラかも?
    まあ、永野護先生は始めて「思ってたより駄目じゃん俺」と。
    その会議で、富野御大が「ガンダムを想像するのよ!」と!
    そうです、その場でロボを描けと言われて描けなかったのが…
    RX-78ガンダムを想像して、それを自分なりに描くとあら不思議!
    なんとかアニメの企画会議で、ロボを描くことができました。
    それが重戦機エルガイムに登場する、バッシュだと言われてます。
    そう、バッシュはガンダムから換骨奪胎して生まれたんですね。

     

    ・Zガンダムでのアレコレ
    重戦機エルガイムで、メカとキャラの両方をやりきった。
    これは当時、大抜擢な上に異例の起用で、話題になりました。
    当時は新番組があると、第一話の前に変な特番がありました。
    何故か直接富野監督が出る番組で、アレコレ語るんです。
    当然、永野護先生も一緒に出ました…しかも、絵を描きました。
    「特番の時間内にエルガイムを描く」という無茶振りされて。
    まあ、時間内に完成しなかったんですけどね、その絵は(笑)
    そんなこんなで、アニメの世界に氏は華々しくデビューしました。
    そして、あのビッグタイトル…機動戦士Zガンダムと関わります。
    しかし、エルガイムと違ってガンダムは、いわゆる続編物です。
    既に1stガンダムという下地、歴史を持った作品だったのです。
    永野護先生のメカデザインは、当時ファンの批判に晒されました。
    アーガマ、リックディアスなどへの風当たりは、当時は強かった。
    そして、そのことにサンライズ上層部は敏感だったのです。
    富野監督はそれでも、氏にどんどんデザインをさせました。
    ただ、商売として客の反応を気にする上層部が難色を示します。
    こうして徐々に、永野護先生は商業アニメから離れていきました。
    辛い時期だったと思うし、二十年くらい前まで根に持ってた様子。
    ただ、最近はかなりマイルドと言うか、人間が丸くなりましたね。
    今月のガンダムエースに、FSSの広告が載ってて、あらビックリ!

     

    ・で、永野先生のガンダムの仕事って?
    まずはやはり、百式!…と思ったそこのあなた、正解です。
    でも、半分不正解…残念ながら、百式はちょっと違うんです。
    因みに百式、アナハイムのナガノ博士が開発したという設定のMS。
    百年持つように、との願いを込めて百式って名前にしたんですね。
    実はこれ、永野護先生が新型ガンダムとしてデザインしたもの。
    そのラフを、藤田一己さんがクリナップして完成したんですね。
    100%永野デザインといえば、リックディアスなどがそうです。
    リックディアス、実はシュツルムディアスというバージョンがある。
    このシュツルムディアスは実は、シャア用のカスタム機なんです。
    でも、永野護先生がデザインを提出し忘れたんですね…おいおい。
    アニメでは出てこなくて、クワトロ大尉も普通のリックディアス。
    しかし、永野護先生が去ったあとのZZで、掘り出されて使われます。
    あとは、アーガマ等の艦船のデザインを数多く手がけられました。
    珍しいところでは、0083に出てくるグワンバンなんかもそうです。
    アマテラスがMHやGTMと同時に、ウィルのような船も手がけたように…
    中の人である永野護先生も、多種多様なメカをデザインしたのでした。

     

    ・永野護先生と音、音楽の世界
    よく自分は、永野護先生を「ロックにーちゃん」と呼ぶようです。
    本当に、氏の音に対するこだわり、音楽に対する情熱は凄いんです。
    サンライズもそうですが、普通のロボットアニメ、ありますよね?
    音は結構、あちこちで同じものを使いまわしたりするんですよ。
    だから、ビームライフルの音は別のアニメでも、たまに聴けます。
    ようするに、特別に金をかける必要がない要素だと思われてました。
    またZガンダムの話になりますが、アッシマーって大型MSがあります。
    強いMSで、高出力のビームライフルを持って、戦いを挑んでくる。
    このアッシマー等、一部のMSだけ独自のSE、発射音が違うんです。
    更に、氏の映画「ゴティックメード」では音が半端なく凄いです。
    何種もの複雑なミキシングで、ロボットの駆動音を完全に再現してる。
    普通のアニメや劇場映画で、こんなに複雑な音を出してる、まずない。
    FSSだって、昔から永野護先生はCDを沢山出していたんですよ。
    ロボットモノを、漫画とアニメと音楽で表現しちゃう、それが永野護。
    自前のベースを持ってスタジオ入し、自分で演奏もしちゃうんです。
    当然、氏が学生時代からロックンロールに夢中だったのがあります。
    そう考えると、例えば漫画の中でも擬音の表現が特別、そして独特。
    ロボットが出る度に書き込まれる擬音、グォングォン、イヤァァンと。
    ちゃんと、ロボ毎に違う音を出したり、チューニングの違いも再現。
    FSSってヴィジュアル作品なのに、音とか臭い、味にこだわってますよね。

     

    さあ、どうでしょう…異例のロングランコンテンツ、FSSの創造主。
    日本のメカデザインに革命を起こした、永野護先生秘話を話しました。
    ほんとね、若い頃…特に90年代から00年代初頭あたりは、尖ってた。
    作品もそうだけど、先生自身が「なめんなよ!」って突っ張ってた。
    それはガンダムやアニメ業界への劣等感であり、反骨精神だった。
    でも、最近はそういう攻撃色、全く見せなくなりましたね…(笑)

    | ながやん | キャラクター | comments(7) | - |
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      Comment
      2019/02/01 7:35 PM posted by: 騎士警察
      ながやん様、スレ立てお疲れ様です。
      と、言うか寝込んでたですか!?
      無理はなさらないで下さいね~
      (;´゚д゚)ゞ

      放送前の謎の特番(笑)ありましたね~
      ワタシ、多分エルガイムのソレ見てました。まあ内容はハッキリ言って忘れてるんですけど。
      当然、若き永野護氏もお見かけしている筈なのですが…

      最近、少し丸くなったとのご意見、ワタシも感じるように思えます。
      なんと言うか以前は「ふっふ~ん。どうだ、こんなスゲーの見たことね~だろ!」と、若干ドヤ顔で見せ付けてきた感じですが、最近は「お前ら、こ~ゆ~のが見てぇんだろ?分かってんよ」とした上で見てる方の期待を上回る(?)モノを突き付けてくる~みたいな。

      まあ連載を続けながら単行本や副読本の制作もしてるので、他人に噛み付いてる余裕なんて無いのかもですが(笑)
      ただ"連載休まずに~"っていうのが、どういった心境の変化による行動なのかには興味ありますね。


      2019/02/01 8:08 PM posted by: さしみ大君
      こんばんは(^^;;

      自分もその放送前特番観てました

      富野監督と MIOと島津冴子さんも出てた気がします

      それで その3人後ろに巨大で透明なアクリル板みたいなボードがあって そこで 番組中 ひたすらエルガイムのキャラを描きまくっていた永野先生(笑) ぶっちゃけ『水森亜土さん状態』でした¥(//∇//)¥ 機会があればもう一度じっくり見てみたいものです¥(//∇//)¥
      2019/02/01 8:40 PM posted by: 化け楽太
      シャアのコスプレしてた人がイメージで。
      2019/02/02 3:03 PM posted by: 五つ星
      ながやんさんお疲れ様です。

      アーガマ、リックディアス、キュベレイはかなり好きでした。特にアーガマは今でもガンダムの中で出てくる艦艇で一番好きです。ただ確かに周囲ではダメだし多かった思い出が。

      永野先生が丸くなった…人当たりやNT誌でのコメントは確かにそう感じます。ただMHからGTMへの変更は丸くなった人のやることではない(笑)
      2019/02/03 12:25 AM posted by: シケルブ
      こんばんは。
      >ながやんさん、ご無理なさらないでくださいね。いつも、スレ立てありがとうございます。

      永野センセーですか〜え〜変人奇人ですw私は元々モデラーでFSSのMHメカデザインのカッコよさに惹かれて愛読者になりました。現在もそうです。
      それから、後にガンダムのデザインに関わっていた事を知りましたが、キュベレイは一般でも好きなモビルスーツランキング上位!というかほぼ首位で評価されています。当時そんな逆境があったのは初めて知りましたが、今ではモデラー界でもリックディアスのデザイン、立体物模型は多く、モデラー界では名機とされています。重要な役割を担うクワトロ(シャア)の機体として当時は期待が高すぎたんでしょうかね?

      >五つ星さん
      永野先生が丸くなった…人当たりやNT誌でのコメントは確かにそう感じます。ただMHからGTMへの変更は丸くなった人のやることではない(笑)

      同意見です。ですので、変人奇人ですw奥様に「あんた、メカデザインの事しか頭にないの!!」と怒られ「あたりまえじゃ、ボケ!オレからメカデザインを取ったら何が残るんだ!!」とのエピソードがあったと、どこかで聞きました。
      ですが、GTMに変更されても、やはり永野センセーメカに並ぶ奇抜で引き付けるメカのデザインは未だにないと思います。永野センセーもまるくなって、模型メーカーに立体版権のお許しを出したのでしたっけ?非常に楽しみです(^^)

      2019/02/04 11:52 PM posted by: ほりけん
      一言ならマンガ家になりたくはなかったけど、最初から業界最高額の原稿料貰ってた人ですかね?
      (これはカドカワ側の無知が係る)
      またサンライズ社員時代は確かに一社員と考えると問題児な方。(これもデザインは時間かければイイ訳じゃないという自負が係る) 作画経験0の『デザイナー』は当時いなかったし、拘束時間中パチンコしてた奴もまたいなかったと聞きます。
      2019/02/05 11:39 PM posted by: ほりけん
      ↑のを悪口にとられると困るので続けてみます。
      もし交渉力までもあって世渡り上手な方だったとしたらファイブスター物語は生まれ無かった気がしています。 そして半面ロボットアニメがもっとデザインに幅のある魅力的なジャンルになっていたとも思っています。
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