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第304回FSS考察「おっきいことはいいことだ!」
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     はい、皆様こんにちは!ようやく暑さも一段落ですが、台風がまた来て、その後は残暑が戻ってくるかもしれません。自分が住んでる土地は、そろそろ朝夕はストーブが欲しくなる季節ですけどね。
     さて、今日は以前モーターヘッドの時代にやったかもしれない話題を、改めてゴティックメードでしてみたいと思います。皆様はGTM、全高何mだと思いますか?因みに、一般的なMHは16mで、これは顎の下(肋骨にあたるフレーム)までの高さです。頭頂部まで含めると、マストが長い破烈の人形とか大変ですからね(笑)そんな訳で、今日はロボットの大きさの話。

     

     因みに、MHは全高の上に頭部や角飾り等があるため、実質的な全高さはもう少し高くなります。KOGとか頭部はメチャクチャ大きい(中にサブのイレーザーエンジンと、何でも作れるファクトリー機能が入ってる)ので、実質18m以上はあるでしょう。それに対してGTMの全高の設定は『騎体の一番高いところまでの長さ』になります。つまり、カイゼリンみたいに王冠っぽい角がドーン!ドーン!って騎体は、先っちょまでの高さになりますね。ここは密かな設定変更で、それを加味すると…MHとGTMは、そこまで大きさが違う訳ではありません。

     

     しかし、MHに比べてGTMが大型化しているのは確かです。カイゼリンの全高は26.7m…つまり、一般的なMHの顎下より、10mは高い計算になります。カイゼリンの角をチョキンと切っても、目線が三つも四つもGTMの方が高い。
     何故、設定変更に伴い大型化したのでしょうか?
     ここからは推論ですが、多分GTMは『スーパーロボット』だからじゃないでしょうか。勿論、スーパーだリアルだというカテゴライズ、これ自体はなんら意味を持ちません。スーパー系かリアル系かは、スパロボに出演して味方になって「さて改造したいが装甲と運動性どっちをあげようかな」って時になるまで、全然意識しなくてもいい考えです。
     ただ、カイゼリンを含むGTMは、永野護先生の中でスーパーロボットなのです。綿密な設定に基づくリアリズム、リアリティに溢れた描写がされていても、スーパーロボットなのです。

     

     ここ数年のロボットアニメは、比較的小型のロボットが主流でした。大人気を博したコードギアスのロボット、ナイトメアフレームは4.5m前後です。これはかなり小さく、ボトムズのアーマードトルーパーと同じくらいですね。クロスアンジュのラグナメイル、ヴィルギスが7.8mと、エアバイクから変形するだけあって小型の部類ですね。
     バルキリーは初代よりは大型化してますが、マクロスΔのVF-31ジークフリードが15m程、アルドノア・ゼロのカタクラフト、スレイプニールが13.5m。大きめの機体でも、ヴァルヴレイヴが20mとちょっとでしょうか。
     この辺りは、いわゆる『リアルロボット』の系譜にあたると思います。
     ロボットにおけるサイズというのは、とても大きな意味を持ちます。スーパーかリアルかを論ずるのも時には楽しいですが、ロボットを主題とした娯楽作品では『大きいのか小さいのか』がとても大事です。
     ロボットが小さいほど、キャラクターに密着したガジェット、身近な乗り物への感覚が近付きます。また、サイズが人間に近付くことは、戦闘時の生々しさを演出ることもできるでしょう。身近にありそうなサイズが、恐怖や親近感、自動車等の延長のように思わせてくれるのです。
     逆に、大きなロボットは非現実感を与えます。現在の人類で建造不可能なロボットというだけで、非日常への解放感を与えてくれますね。また、ロボットがもつダイナミズムを演出するには、巨大なロボットほど効果的と言えるでしょう。人は太古の昔から、大いなる存在へ畏怖と畏敬の念を感じるものなのです。
     勿論、ここ最近でもキャプテン・アース等、超巨大ロボットを扱った作品はあります。

     

     で、ついでだからガンダムの話もしておきましょう。今やロボットアニメの金字塔、ガンダムシリーズのモビルスーツ…実は、モビルスーツのサイズも作品に寄ってまちまちです。ここでは、宇宙世紀シリーズのガンダムをまず見てみましょう。
     ざっとまとめるとこんな感じです。

     

    ・ガンダム(UC0079)17.8m
    ・Zガンダム(UC0087)19.85m
    ・ZZガンダム(UC0088)19.86m
    ・νガンダム(UC0093)23.0m
    ・ユニコーンガンダム(UC0096)21.7m ※デストロイドモード時
    ・Ξガンダム(UC0105)28.0m
    ・ガンダムF91(UC0123)15.2m
    ・V2ガンダム(UC0153)15.5m

     

     ガンダムのサイズというのは、これはプラモデル、いわゆるガンプラの商品展開の都合もありますが…作中では『恐竜的に進化し巨大化してしまったMSを、最新技術でダウンサイジングする動きが広まった』と説明されています。一番大きなΞガンダムは、丁度GTMくらいの大きさですね。二十年後のF91とは、10m程違うことになります。
     この、ガンダムのサイズというのは非常に絶妙なところです。
     これより小さいと、巨大機動兵器のダイナミズム、非日常感が薄れてしまう。
     これより大きいと、ちょっと科学考証的にリアリティが危うくなってくる。
     MHやGTMもこのサイズ層というのは、決して偶然ではないと思いますね。
     ガンダムでは、初期から巨大な兵器特有の恐ろしさ、それを大きさで演出してきました。様々な新兵器や新技術が搭載される都度、ガンダムは大型化したのです。しかし、F91やVガンダムでは、小さくスマートにしつつ、盛るところは盛るといった感じで…実は、小型MSになってからのアニメでは、意外と『パイロットが生身を晒すシーン』が多いんですよ。セシリーやウッソが、ハッチを開けて顔を出すシーン、これは小型化したサイズだからこその『登場人物がある程度躊躇や危険を感じない高さ、大きさ』になったことで、可能になった芝居かもしれませんね。

     

     GTMになって巨大化したことで、一層兵器としての恐ろしさ、ロボットのスケールの大きさが強調されたように思えます。かといって、こだわりのリアリティは決して消えず、むしろ新しい側面を見せ始めました。
     以前のMHは、戦闘での汚れ、オイルの臭いや駆動音など、五感の全てで味わうロボットでした。そこは変わりませんが、GTMは基本的にオイル汚れはないそうです。ボークスのカイゼリンの解説で、永野護先生が言ってました。スミ入れ厳禁だそうです。そして新たに、冷却による凍結、凍りつく描写なんかが随所に用いられていますね。センサー系のレーザー光線が走って、以前にもまして強烈なメカニカルノイズが響き渡る…また、デザインもシルエットの違いを強調するのではなく、ツインスイング部はほぼどのGTMも同じとしつつ、細やかな差異で魅せてくるような気がします。
     因みに全高26.7m、だいたいマンションの8階〜9階くらいの高さです。
     お暇な時は、手近な高層建築に登ってカイゼリンの大きさを実感してみてはいかがでしょうか。

    | ながやん | 世界観 | comments(3) | - |
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      Comment
      2019/09/20 5:21 PM posted by: 掃除屋
      非常に興味深い切り口ですね。

      MHからGTMへの切り替えについては永野氏のデザイナーとして最新のデザインを出したいという矜持か、ありふれたデザインに一石を投じるロックニイチャンとしての反骨精神か、作品はもちろん、作者本人も魅力的な人ですから興味がつきないですね。

      最近のアニメやなろう系に対して思いますが、アニメを見てアニメを作ってる人とは根本的に違いますよね。
      オイル臭いロボットなんて表現できないですもんね。
      一気にリアリティが増す表現で、逆に冷却の表現は身近に存在しない機械への表現として面白いです。
      2019/09/22 8:26 PM posted by: 騎士警察
      >ながやん様、スレ立てお疲れ様です。

      仰有るように、戦闘兵器とスーパーロボット的な差異がサイズの違いに表れているのかもしれませんね。
      MHは何処と無く現代兵器の延長線上にあるコトを感じさせますが、GTMは異物感とか超常現象のような不思議感が漂ってます。
      まあそれでも排熱問題とかを無視出来ない辺り、永野センセ~の拘りというか譲れないリアリティなのもですけどね。
      2019/09/24 6:01 PM posted by: ほりけん
      そういや『強烈なメカニカルノイズ』は主にどの部分から出るのでしょうね?
      いわゆる機械部品を外装ブロック中に封入してある訳だから音漏れする構造では無いはず。 ならば散々説かれる放熱周りが強制廃熱させるために風車でも回るんでしょうかね? 瞬時に鉄を鍛えるほどの高熱を繰り返しながら硬度も失わぬとは、確かにスパロボに寄り過ぎた気もしますね。
      それを素手でブッ壊せる超帝國剣聖・・タンパク質やカルシウムで出来ているはずはありません、何故に混血出来るのやら。
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